Tractor DJ Studio用コントローラmicromodul DJ1レビュー
PC上でDJを行うDJソフトで恐らく最もメジャーな存在である、NI社の
Tractor DJ Studioにチューンして作成されているMIDIコントローラ、
Faderfox - micromodul DJ1を入手しましたので、ちょっとレビューしたいと思います。Tractorのユーザサイト
kerberos's TRAKTOR-DJ pageさんの
DBMでも既にレポートされていますが、このDJ1残念ながら現在ヨーロッパ圏にしか出荷していないようで、国内で入手するのはちょっと難しい状況のようです。
ところが、ちょうどドイツ暮らしを始めた友人が居たために、お願いして購入してもらい入手することができました。(感謝してます>K氏)
結論から書きますと、やはりマウスとキーボードだけだと同時に操作できる機能は限られているわけで、こういう同時に複数のつまみやボタンを操作できるデバイスが有ると全く操作性が違い、今まで出来なかった技(例えばフィルターとEQの複数のつまみを同時に動かす等)なんかも出来て、操作性がかなり向上します。
以下、DBMでのレポートと重複する部分もありますが、レポートします。
まず、後ろ側ですがPowerスイッチと、DV9V入力があります。ACアダプタは付属していないので、ACを使いたい場合は別途適当なものを用意します。9V〜12Vで50mAの出力があれば使えるそうです(バッテリー駆動可能です)。あと、MIDI-INとMIDI-OUTが用意されています。MIDI信号はマージされるらしいので、他のコントローラーとチェイン接続が可能です。
背面には、バッテリーボックスが着いていて、単4×4本での動作が可能になっています。製品到着時点でドイツ製の電池が初めから入っていました。説明書には駆動時間は50〜100時間と書いてあります。
肝心のフロントですが、Tractor DJ Studio(v2.5)と、提供されている標準のアサインの組合せの場合に関して、説明します。
まず右上の画像で青いマスクをかけた部分が、ボタンで機能を選び、ノブを回す/押しながら回す事で、複数の機能を操作できる多機能ノブになっています。
- ボタンsystem[L]で Seek/Scratchのランプを選ぶ
→ノブを回すと前後へ再生ポイント移動
→ノブを押しながら回すとスクラッチ
- ボタンsystem[L]で Reso/Widthのランプを選ぶ
→ノブを回すと選択しているデッキのFilterのResoを操作
→ノブを押しながら回すと選択しているデッキのFilterのWidthを操作
- ボタンsystem[R]で List/Loadのランプを選ぶ
→ノブを回すと画面下のブラウザセクションでプレイリストのカーソルが上下に移動
→ノブを押すと選択した曲が、選択している側のデッキに読み込まれる(★これ結構便利)
- ボタンsystem[R]で Phones/Volのランプを選ぶ
→ノブを回すと選択しているヘッドフォンのボリューム調整
→ノブを押しながら回すとマスターセクションのボリューム調整
選択しているデッキの方だけ操作できるもの(画像中の黄色いマスク部分)(これは画面上フォーカスされているデッキとは別に、コントローラーで選択した側のデッキに対して働きます)
- Filter (Amountノブ/Cutoffノブ/凸凹ボタン)
- デッキコントロール(全てボタン):
[Cue||] [→|] [Cue→] [Sync] [Sync調整↑] [Sync調整↓] [Pitch↑] [Pitch↓]
- EQ のKILLスイッチ(Low/Mid/High)
これは、押している間KILLになっているので、離すとKILL-offになります
- その他上記の多機能ノブの機能(Phones/Volを除く)
デッキの選択と関係なく操作できるもの(画像中の緑色のマスク部分)
- デッキの選択ボタン(緑色のボタン)
- Phones/Mixつまみ(ヘッドフォンに流れるのが、Cueかmixかのバランス)
- CueAボタン,CueBボタン/どっちをヘッドフォンモニタに流すかトグルスイッチ
- クロスフェーダー
- [Shift]ボタン(赤いボタン)
→押しながらボタンを押すことで、別の操作が可能。
→押している間ノブやフェーダーの操作はMIDI出力されません。離した後でちょっとつまみに触ると急激な変化が出せます。
両デッキ常に操作できるもの(A/B別々に用意されている)(画像中の赤いマスク部分)
- ミキサーフェーダー
- Gainノブ(これ、実質ミキサーフェーダーと機能的にかぶるけどね…)
- EQ (High/Mid/Low)ノブ3つ
[Shift]操作(選択しているデッキに対して働きます):
- [Shuft] + [Pitch+] →Tempoをリセット
- [Shuft] + [Play/Pause]→押している間リバース再生
- [Shuft] + [Cue/Play] →Cue Set
- [Shuft] + [Sync] →Tap In
というような割り当てになっています。ここまで見ると分かるように、Loop系の操作が全く割り当てられていないため、Shift+ボタンの空いている部分に独自にループ操作の機能を割り当ててみました。実際これを使える人が何人居るのか非常に謎ですが、もしもDJ1を入手されたらぜひお試し下さい。
Tractor DJ Studio 2.5用のLoop操作も加えた設定ファイル |
割り当ての説明(PDF)
それから、製品のページにはノートPCのキーボード上に載せて使えそうな画像が掲載されていますが、普通のMIDIプラグだと、この画像のように液晶にプラグやケーブルが当たってしまって、載せて使うのは難しいです。L型のプラグがあればいいのかもしれません。
DBMでも触れられていますが、ノブやフェーダーには適当な抵抗感があり、EQのノブにはセンターが分かるようになっています。ボタンは一応クリック感があり、使い勝手は上々です。日本でもどこかの代理店さんで取り扱ってくれればいいのになぁ〜 と思いますね。
追記:こちら→
今月3つ目のガジェット(μ memo)にも国内で入手された方がいらっしゃいました。
追追記:実は2台入手したのですが、もう一台は
kahanshinの手に渡っています。これで日本に合計4台ぐらい??
by CAB at 05/01/04 06:01
初めまして。
今までアナログで曲作ったり遊びでDJしてまして、最近Traktorを購入いたしまして、キーボードだけでは
操作ができないためにMIDIコントローラーを探してたら
こちらのサイトをみつけました。
これいいっすね〜。
ぜひ日本の代理店さんで取り扱ってほしいものです。
あと、これにジョグシャトルついてたら最高っすね。
PlasiaのCOODOOです
G@Qがお世話になってます
更にTBさせていただきました。いいっすねーこれ
トラックバック、サンキュです。
DJ1かなりいいねー。
買ってよかった、ほんとに^^
2年ぶりくらいの書き込みですが、今後ともよろしくー
GaQさん、すんません、反応が遅くなりました。
税込み179ユーロなので、¥25,000ぐらいです。
ただ、ヨーロッパ圏にしか出していないので、友人に購入してもらったとしても、送料がそれなりにかかりますね。
すいません三行目間違えました。正しくは
僕はAnalog DJなのですがうちのQooDooがTractor使ってます。
です。
うおぉ〜かっこいい〜
はじめましてPlasiaのGaQです。DIGITAL DJってのやってます。僕はAnalog DJなのですがうちのQかっこいいooDooがTractor使ってます。でもこんなかっこいいコントローラーあるの知らなかった!いくら位するんですかね?
たまに遊びにきますのでよろしくです。