May 04, 2005

Heaven's Door@野田平分校跡地 レポ


4月29日(金)〜5月1日(日)、長野県下伊那郡で300人弱を集めて行なわれた野外パーティ「Heaven's Door」(以下:扉)に行ってきました。今回は、扉につきものの強風・豪雨に見舞われることもなく、3日間、晴天に恵まれ、ゆるくてアゲでチルな空間をたっぷり堪能できました。

会場は山奥の廃校(野田平分校)を利用したキャンプ場です。小さな木造校舎や講堂が残っており、講堂がチルフロアになります。山桜や新緑の木々、脇を流れる清流がじつに美しかったです。都内から片道ゆうに6時間。辿りつくまでのハードルは高いですが、それを乗り越えて行くに値する素晴らしいロケーションです。

出演アーティストは30組以上。サイケ、プログレ、ジャム、(電子)民族音楽、ドラムンベース、ハウス、など多種多様なアーティスト、DJが出演し、あたかもアンダーグラウンド音楽フェスといった様相を呈しています。自分が観たDJ、アーティストは、Batch、No.9、R.O.M、移の瞬、ISANOID、Hydro Generator、ZOOFIN、NOISE、SHO-HEY、K△Y、GIN、momi、RYU☆ICHI……など。この空間のせいもあるのでしょうが、誰のパフォーマンスも最高に思えました。多分、演ってる側も相当いい状態だったはず。デコやVJも凄い。見事な作品や演出で異空間を創り上げ、非日常の感覚を煽っていました。 扉というパーティをひと言で表わすと、「ハンドメイド」で「オーバー・クオリティ」です。パーティを知り尽くした人びとが寄り集まり、一年がかりで、心を込めて創り上げています。だから、扉には、業者が仕切る千人規模の(オーバーグラウンドの)パーティに欠けた「何か」が満ちています。例えば、チケットは手書きの封書でお客個々に宛てた手紙と一緒に送られてきますが、そういう感覚がパーティを構成する要素全てに貫かれています。沢山のアンダーグラウンド・パーティを見てきましたが、やはり、扉は別格。突出してます。

そして、出演者を見るとわかりますが、扉は全国のアンダーグラウンド・シーンを繋ぐハブの役割を果たしているようです。ここで生まれた繋がりで、次の新しい動きが生まれるという。また、今回は20代前半の若いお客やスタッフが増えた気がしました。みんな目を輝かせて「来てよかった!」と喜んでいたのが、とても印象的でした。彼らにとっては、かなり強烈な体験となったことでしょう。今まで、スタッフやお客は大体30歳前後の同年代で、ある意味「慣れた」人たちの集まりでしたが、こんな風にして、パーティの遺伝子(?)が次の世代に繋がっていくのかな、と思ったりしました。

オーガナイザーはじめ、アーティスト、スタッフ、ショップの方々、お客さんほか、パーティに関わっていた全て人に感謝します。
by リウタロ at 05/05/04 23:33
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