November 28, 2005

エレグラ05レポ:音響面改善

幕張メッセで開催されたエレグラ(electraglide)2005に行ってきました。


今までの幕張メッセでのエレグラで一番不満点だった、バスドラのキック音の反響が抑えられて音響面で大きく改善されたと思います。ざっとレポートします。

幕張メッセには展示ホールの建物が二つあり、 1〜8の区画を持つ大ホールと9〜11の区画を持つ小ホールがあります。2002年までは大ホールの1,2,3区画、2003,2004年は小ホール9〜11区画で開催されていましたが、 バスドラの反響が酷くて、ヘンなビートが聞こえて踊ろうとすると腰砕けになっちゃうような状況がかなり不満でした。
今年は再び大ホールに戻り、しかも区画1〜5を使い昨年の2倍弱のスペースとなり贅沢な構成となりました。
2000年〜2002年区画1〜320250m2
2003年〜2004年区画9〜1118000m2
2005年区画1〜533750m2

この面積の拡大も音の改善に大きく貢献していると思います。 図のように、区画5と3が飲食エリアで、区画1,2が大きいステージのRoom1、区画4が小さいステージのRoom2という構成で、2つのステージが隔離され、ステージ間での音の干渉が無くなったために2ステージ同時進行できるし、音響的な調整も個々に可能になったものと思われます。
各ステージ、スーパーウーファーとラインアレイの構成でしたが、指向性の高いラインアレイをなるべくコンクリート壁面に向けないようにしていたようですし、最終的なEQ等の調整もしてあるようで、今までのような腰砕けのタイミングで聞こえるキックの反響音はほぼ分からない状況でした。素晴らしく改善されたと思います。Room1では吊るされたスクリーンも反響を抑えるのに役立ってたかもしれません。

会場には0時前ぐらいに入ったのですが、見たのは、
room1: Autechre の終わりちょっとだけ
room2: Coldcut はほぼ全部堪能
room2: Chris Cunningham の前半
room1: Underworld の終盤まで
room2: Vitalic をちょっとだけ聴いて再び
room1: Underworld を最後まで聴いて
room2: Carl Cox を前半座って後半踊りに入って
room1: Towa Tei を一瞬だけ通過して(^^) 帰って来ました

Autechre は最後をちょっとだけしか聴けませんでした。ステージは真っ暗(ブラックライトのみ)でした。 印象はそんぐらい。お客さんの声を聴いているとかなり良かったようです。

Coldcut はステージ背面2面のスクリーンで、PVっぽい映像が音とシンクしまくり、途中ノリノリでした。かなり高速なマツケンサンバが映像と共にmixされてたのはちょとウケました。 あと、途中でファンキー目なボーカル女性(名前失念)がゲストに入り、2番目のゲストDJ KENTAROが彼のオリジナルを1セットやり、更にKENTAROに加えジョンスペンサーを迎え入れて最後の1曲やって終了。 このステージはは映像もゲストもノリもリッチでなかなか楽しめました。

Chris Cunningham の時はお腹が減ったのでタイ風油ソバ屋に並んだり食べたりしながら脇からまったり見てましたが、音は音響系〜ドラムン、映像は彼の作品から、サルのドラムマシーンとか、ラバージョニーとか、他にスターウォーズの映像とかいろいろ混ぜてmixしていました。これも音と映像は完全シンクロでした。 個人的には、ほとんどDirectors LabelのDVDに入っている映像のミックスだったので、目新しさが無かったのと、音的にぐっと来なかったので、半ばでUnderworldへ移動しました。

Underworldは、新しい曲は少な目で、あとは2000年頃のプログラム構成に2monthes offを加えてちょっとしたアレンジで聞かせるパターン。 一番良かった頃のステージを踏襲した感じで、不安感無く、盛り上がってました。まぁ、毎年見てたら飽きる気もしたけど、年に一度本家の Born Slippy を聴いて、カールのへんてこりんな踊りを見るのもいいかもしれないよなぁ、なんだかんだ言っても盛り上がるしなぁ〜〜 と逆に思い直しちゃったりしました。 終盤はスモークにレーザーも飛び、いつもより多めにレーザー動かしてますぐらいの感じで結構クラクラ来ましたよ。 彼らのステージはもう何回も見ましたが、今回は名作オンパレードって感じで、かなりいいステージだったんじゃないかと思います。

Vitalic も聴きたかったのですが、結構できの良いUnderworldのステージにハマってちょっとしか見ませんでした(時間が重なってたのでね)。で、少し聴いたけど、黒かったんで(なんじゃそりゃ)これはカールの歌謡ショーの方が自分的には楽しいと思い、すぐにunderworldに戻って最後+アンコールまで見ちゃいました。

Carl Cox はやたら太い感じのテクノでした。最初ちょっと休んで脇から見てたんですけど、踊りたくなって1時間ほど踊ってしまったみたい。 大御所でふとっちょで迫力のある彼が、細かい技でテクノ鳴らしているのは、妙に楽しいですね。

最後、一応Towa Teiもチラ見だけしてから帰ってきました。

今回エレグラは、一番気なってた音の問題が大幅に改善されて、また会場も広くなりかなり楽しめるイベントになったと思います。 残る問題点は、売り切れになっちゃう食べ物屋と、 殆ど誰ももゴミ箱に捨てる気の無い、ゴミマナーでしょうか。 例年通り、床はゴミだらけでした。
by CAB at 05/11/28 03:58
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