MusicBrainz
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これまたちょっと前の記事なんですけど、面白そうなので、試してみました。音楽ファイルが誰の何て曲か当ててくれるツールで、元になるデータは利用者からの提供で充実していく…という初期のCDDBを思い出すようなツールです。今のところ、MP3等の楽曲ファイルを読み込んで、ファイルのリネームとID3タグ付けをやってくれる「MusicBrainz Tagger」と、CDのIDからアルバムを見つけたり、見つからなかった場合に登録が出来る「CD Lookup / Submission Tool」が提供されています。
CDDBが、CDのIDと曲のリストの対応のDBだけだったのに比べ、この仕組みの面白いのは楽曲ファイルから曲の情報を取得できるところですね。
どんな仕組みでやっているのかというと、楽曲ファイルを読み込んで、TRM=acoustic fingerprints=音響デジタル指紋を作り出し、この情報をキーにして曲を識別するということです。そのTRMというのは;
音響デジタル指紋技術は、米リレータブル社が開発したもので、曲に固有のオーディオ的特徴――1分当たりの拍数、高音域と低音域の量など――を抽出し、『ミュージックブレインズ・タガー』によってそれぞれに独自の識別マークをつける。
のだそうです。このTRMと曲データの対応をユーザがサーバのDBに登録すると、次に同じTRMで検索した人は曲のデータが教えてもらえるという細工です。
手持ちの(★自分で買ったCDを★)リッピングしたMP3ファイル250本程で試してみたところ、うまく認識されたのは、3分の1程度でした。成功したのは、Underworld, Royksopp, AQUA, sasha, the ANTIDOTE, Orkenfold,...と割とメジャーなもの&最近のものは上手く認識していました。マイナーなCLUB Music系やインディーズモノ、国産モノはまだまだ弱いみたいです。でもこれはDBが充実してくれば、解決しそうな問題ですね。
実はTRM作成のために「1分当たりの拍数」も調べているという事で、ID3-TagにBPMも書き込んでくれるのかなと思って期待したのですが、残念ながらそれはやってくれないみたいです。BPMを書き込んでくれるとTractorでエセDJやるときに便利なんですけどネェ…
ともあれ、DBが充実してくれば、リッピングするときに自分でID3-Tagを設定しなくても、後で自動的に設定できたりする可能性もあるので、それは便利かもしれません。でも発売したての曲だとやっぱり無いかもしれませんから、自分で登録しないといけませんけどね。
by CAB at 03/03/20 02:42