June 15, 2004

日本のレコード産業界はこんなカンジ

日本のレコード産業界はどこへ行くつもりなのか(NIKKEI NET)←Copy & Copyright Diary
富士通総研 経済研究所 主任研究員 前川徹氏のコラム。いい感じなので、レコード業界のつもりで反論してみる。
一方、6月3日には音楽CDの輸入規制を可能とする著作権法改正案が衆議院本会議で賛成多数で可決され、安い音楽CDの入手が危ぶまれている。
附帯決議等で洋盤の輸入は従来どおり行うようになっております。ただ、海外のレーベルが輸入権行使を要求してきた場合は私どもではどうしようもありません。一旦改正した法律はなかなか元に戻すことは出来ませんし。
おまけに、最近の音楽CDはコピー管理技術を施したものが増えており、消費者の不満は増すばかりである。いったい、日本のレコード産業界は音楽ビジネスをどうするつもりなのだろう。
私どもとしては、日本の音楽産業を健全に発展させるためにコピー管理技術を用いております。CCCDで壊れるような再生装置は確認されておりませんし、第一不正コピーが蔓延しますと消費者よりも大事な著作権者様の権利が奪われてしまうことになります。それでは健全な音楽産業は守ることができません。
アップル・コンピュータは2004年4月、1年前にサービスを開始した音楽の有料ダウンロードサービス「iTune Music Store」で販売した音楽が、7000万曲を超えたと発表した。有料でダウンロードされる曲数は日が経つにつれて増加しており、5月の初めには1週間で330万曲に達している。このペースでいけば、2年目は2億曲に達するかもしれない。…
Appleは楽曲の配信では儲けは出ておらず、再生装置であるiPodで儲けを出すというビジネスモデルでございます。日本でそのようなビジネスが可能なのは東芝様、ソニー様などレーベルと家電製品の両部門を持っている一部の企業グループのみでございます。
サービス価格についてみると、Moraは1曲158円から368円であり、実際には210円以上のものが多い。一方のiTune Music Storeの場合には1曲が99セント(110円で換算して109円)である。価格差は2倍程度であるが、Moraの場合には利用登録手数料として315円、利用料として毎月315円が必要となる。ヘビーユーザーでないと、Moraのサービスはかなり割高になってしまう。
国内で配信ビジネスを展開しようとしますと、宣伝費や人件費の違いからどうしても採算ラインがこのようになってします。210円でもギリギリのラインなのです。
次に品揃えを見ると、iTune Music Storeの場合、ダウンロード可能な曲数は4月末時点で70万曲以上ある。これに対して、Moraは「すべての音楽を網羅(モーラ)するという願い」が込められているにもかかわらず、5月時点で3万8000曲しかない。もし、ヘビーユーザーを対象としているのであれば、これでは不十分だろう。
まず、Moraはソニー方式のサービスですので、これに納得のいかないレーベル様もいらっしゃいまして、なかなか足並みが揃わず、結果曲数も揃わないというのが実情でして… 特にプレーヤも販売しているもののソニー様と別の方式の東芝様が難色を示しているため…、他にも松下系の企業様からも遠まわしにいろいろと…いえ、説得はしているのですが…
(社)日本レコード協会は「『流通促進』あるいは『消費者の利便性』の名のもとに著作権者の権利を弱めることがあってはならない。それは角をためて牛を殺すことになる」(「日本のレコード産業からの提言」平成14年4月10日)と主張しているが、角をためて牛を殺そうとしているのは、実はレコード産業界自身ではないのか。
まぁ、日本の牛はおとなしいので、法律も出来たのでしばらく黙っていてもらおうかと。どちらかというと、中国はじめ東アジアの牛のほうが魅力的…おっと、と、牛はアーティストの事でした。
著作権を保護することは重要なことであるが、そのために使い勝手が犠牲になったり、消費者に余計な負担をかけることがあってはならない。にもかかわらず、著作権保護という錦の御旗を立てて、自分たちの目先の利益にこだわり、インターネット時代の音楽ビジネスのあり方を見誤っている。そもそも、消費者に支持されないサービスや産業に明るい未来があるわけがない。
まぁ、正直に言わせていただければ、たんなる時間稼ぎなのです。まぁ、日本の牛、いや、消費者もいずれ気が付くとは思いますが、その前にアジアでひと稼ぎしてからでも遅くは無いかと。え?アジアでのJPOP需要?伸びますよ、伸びますとも。三菱総研も言っておりますし。
1曲あたりの価格を100円以下にして、楽曲の種類を増やし、緩やかな著作権管理技術を用いて使いやすいサービスを提供すれば、音楽の有料ダウンロードサービスは一気に爆発するだろう。音楽CDの価格にしても、日本は明らかに高すぎる。安く手軽に好きな音楽が楽しめるようになれば、法を犯して不正コピーされた音楽を入手しようという消費者は減少し、音楽市場はむしろ拡大するのではないだろうか。
今の我々の業界の構造を守ったままでは、そのような低価格でのダウンロード販売は残念ながらムリでございます。第一レコードの流通業者や販売店が猛反対をするに決まっております。それにプレーヤーで儲けを出せる企業も限られておりますゆえ、そのような価格での販売はムリかと存じます。ええムリです。消費者がいくら望んだとしても、我々が今のままの限り無理なんです、ムリ!

フィクションですよ、たぶん。
by CAB at 04/06/15 02:09
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Comments

ブチ切れしなさんな、○会さん。

by ワラタ。 on 04/06/15 15:17
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