August 19, 2004

iTMSカード共同購入プロジェクト始動

iTMSカード 共同購入プロジェクト(若旦那の独り言2004)

現在日本でサービスが開始されていないiTunes Music Storeですが、年内の開始は無理ということになったようですね。(これも若旦那さんの記事からリンクをたどれます。)来年開始か…なんだかんだいって法律よりも国内の配信事業の動きを見定めてからじゃないと始めさせないって事なのかな。

そんな状況で欧米では売れまくっているのに日本で始まらないiTMSの楽曲を日本で購入する手段といえば、iTMSカードですね。若旦那さんのところで、iTMSカードの共同購入プロジェクトが始まりました。な・な・ナント!ほぼ利益ナシの1$=130円で買えちゃうということで、今までiTMSカードを国内で販売していたどこよりもお買い得でっす。 なぜ手弁当でやるかというと、「iTMSの日本進出を阻んでいるであろう関係各所への抗議行動の一部」という意味合いも含まれているそうです。しびれますね〜

というわけで、iTMSが始まらずに業を煮やしている皆さん、日本の配信みたいな「重DRM」じゃアカンと思っている貴方!世界で一番評判のいいiTMSの音楽配信をぜひ試してみたいという方、こりゃ共同購入に乗っておくしかないでしょ。

(040820追記:特定商取引に関する法律に基づく表記も追記されました。更に若旦那さんのページでも紹介されていますが、他の事業者(http://www.itunes-express.com) にて、購入額によっては最低1$=125円までになる値下げが行われたようです。楽しい動きですね。)

蛇足ですが、こういう動きがレコードのリスナーすなわち知的財産の利用者サイドから出てくるってことは、日本が目指している「知財立国」の検討や進め方があまり正しく行われていないって事を示しているんじゃないかなと僕は思います。
作成者の立場ばかり優先して考え、古いメディアに固定された情報だけを守る事ばかりに専念しているから、レコード輸入権みたいな話が出てくるんじゃないでしょうかね。
本来情報や知的財産は守る部分と使う部分の両方がバランスよく保たれてこそうまく歯車がかみあって回っていくものだと思うのですが、日本のえらい人たちは片側に都合のいいようにばかり考えて結局のところ、歯車が回るようなものを作れないでいるように感じます。

笑えるのが、いくら正式にサービスを開始できないといっても、音楽を購入する権利という価値情報だけを輸入することでそれが出来てしまうって事です。 情報や価値は、円盤やコインや紙に固定されいるから、その流れさえコントロールできれば情報や価値の流れもコントロールできるというような考えは通用しなくなってきています。 情報や価値はネットワークを通していくらでも流れるようになってきています。その辺を前提に置いて何を守って何を作るべきか考えないとアカンのでしょ。
by CAB at 04/08/19 23:24
Post a comment
※非公開です

Comments

TBありがとうございます。
「来年中」ってのがとっても気になるiTMS Japan。ま、もちろん1日でも早く公式に始まって欲しいわけですけどね。それがこういう動きで少しでも早くなってくれることを祈りつつ、あとは個人的欲求を満たして(笑)、頑張っていきたいと思ってます。
皆さん、お申し込みをお待ちしております。(^-^)

by 若旦那 on 04/08/19 23:44
Bulkfeedsで似た記事を検索
Powered by
Movable Type 2.661