文化庁吉川氏「著作権は文化のためだけではない」
実質的に国産CDの還流を防ぐ〜輸入CD規制問題(Internet Watch)←
The Trembling of a Leaf
著作権法に輸入権を盛り込む際に大変なご尽力をなされた吉川著作権課課長様が、著作権フォーラムで輸入CD問題に関して語られたそうで、それが記事になっています。その中で、
冒頭で「今回の改正に当たっては『著作権は文化のためだけではない』という意識で取り組んだ」とその背景にある姿勢を語った
という事なのだが、文化庁のお役人がそんなこと言っていいのかおい?
著作権法の第一章・第一節・第一条(目的)を引用します:
第一条 この法律は、著作物並びに実演、レコード、放送及び有線放送に関し著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め、これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与することを目的とする。
まぁ、コレの解釈もいろいろな考えの有る所でしょうが、最終的に文化の発展に寄与するという所を否定されているかのような発言ですね。昨今の音楽業界の流れを見てても思うんですが、こういうお方の暴走を止められるのは、結局のところ同じ業界の方じゃないとだめなんじゃないかなと思うわけですが、文化庁にもコレおかしいと思ってる方いらっしゃるんじゃないでしょうか???????
いや、あんま期待してないけどね。
この記事には、
吉川氏は「具体的にはこれから税関と話し合う予定だが、
という部分もあり、輸入権の運用に関して3ヶ月も何も決めずに何やってたんだというツッコミも各所で入っております。
さて、CCCDはもしかしたら無くなりそうな昨今の雰囲気ですが、著作権法に盛り込まれたおかしなレコード輸入権(還流防止措置)は相変わらず来年には施行される予定で残ったままなのです。6月前後の反対の動きには文化庁も多少驚いたようで、10月に再びパブリックコメントを募集する予定なのだそうです。(まだ募集開始はしていません)
これに対して、謎工さんのところで「
パブコメ提出運動」を宣言されています。パブリックコメントの扱いに関してはこの前は数だけの発表でお茶を濁して随分とヒンシュクを買った文化庁様ですから、今回はもうちょっとましな取り扱いをしてくれるんじゃないかと思います。
うちも微力ながら「パブコメ提出運動」に協力しようと思っていますので、輸入権の問題はじめ、著作権に関連して一言言いたいと思っていらっしゃる方は、ちょっと面倒だけど、どういった問題があるのかちょっと勉強してみたりとか、どうなって欲しいと思うのかとか、ちょっと考えてみて下さいよ。そして、その生の声を10月に文化庁に送りましょうよ。
ちょっとずつ世界を変えていくためにね。
by CAB at 04/09/18 22:11