さらに、自動演奏のプログラムだけでなく、シンセサイザーの音色を合成 して作りだしたとき、その音色 に創造性があり独自の価値が認められるよ うな場合には、その音色を合成した人に著作隣接権を認めるのが 実務の取 り扱いです。正直な所、素人DTMやってる身としては、シンセの音色にまで著作権(や隣接権を)主張され、それがプレイヤーとその作品にまで及ぶような世界になったら、そんなシンセ使わないわ。
このような作品、自動演奏データ、音色は0と1の信号でデジタル化され、 瞬時にオリジナルと同じグレードのコピーを作ることが可能なので、デジ タル時代に入った現在、著作権や著作隣接権の保護が真剣に考慮されなく てはなりません。
津田さんこんにちわ。コメント頂けるなんて珍しい(^^)
例えば誰かの曲をカバーしたりリメイクして売ったりしようと思うと、JASRACのデータベース調べて権利者を洗い出して認可をもらって、契約交わしてやっと出せるわけですよね。
これがシンセの一音にまで及んだら:
気に入った音が出来たら、JSPAのデータベースにパラメータを送って誰も作ったことが無ければOK、誰かが作ったのとタマタマ同じパラメータになってしまったら、料金払ってやっと録音… なんて事になるんでしょうか。正直にやったとすると、それを全部の音に対してやるのかな。
そんな運用出来っこないですよね。
シンセプログラマーが、シンセのメーカーやパッチパッケージベンダーに対して権利を主張するための団体であるというのであれば、僕も気にしないんですけど、「私的録音補償金制度」の話が出てる点を考えると、一般シンセユーザや更にそれらの人々が作った曲を聴くリスナーにまで分け前よこせって事を考えてるように受け取れますね、この弁護士さんの話は。
そこが、その「きな臭さ」の原因だと思うんですけどね。
僕は議論の落としどころさえ間違えなければ、十分考えなきゃいけ
ない問題だと思いますよ。
ネットやPCなんていうもんが一般的になる数年前に「生福」ってい
うDX7用の音色ソフトが発売されていたわけで。スタジオ用の超定
番音色ソフトだったあの生福を買った人は確実にあの音色を「著作
物」として買っているわけですよね。もちろん、それを利用して音
楽を作る場合に利用料を寄こせなんて話になると、途端にきな臭く
なってくるわけですが。
結局は皆さん指摘してるように、その音色データを使って録音した
り演奏することまで隣接権が及ぶような強力な権利にするかってこ
となんでしょうね。
無断複製、データのアップロードなどは禁止(著作物として保護)
するが、演奏や作品作りまでは影響を及ばさないと規定するのが、
一番問題ないやり方かと思うんですけどね。ただ、サンプリング問
題もきちんとした決着が付いてないこともあるし、結構荒れるのか
もなぁ。
個人的な願望としては、シンセの音色は著作物でも演奏でもなく、技法に属するものであって欲しいなあ、なんて思うのですが。
本来そういう楽器な筈ですし。
「その音色を合成した人に著作隣接権を認める」とは音色を作成する行為が実演に当たるという事なのでしょうね。それが「実務の取 り扱いです」というからには、実際に音色の作成者に使用料の分配は為されているのでしょう。
いろいろ疑問点の多い文書ですが、一つの見方として、MIDI等の演奏データと音色データを一つのパッケージにして、鑑賞目的として配布する様な場合においては、演奏データ・音色データひっくるめて一つの録音物として扱われる可能性があるかと思います。
件の文書がその様な場合について述べているのだとすれば、まあ理解できる内容なのかな、と。
問題は、既製の音色データを用いて楽曲を演奏したり録音したりする場合にも、その度に元の音色作成者の著作隣接権が発生するのかどうか、また音色そのものに著作物性があるのかどうか、件の文書では触れられていませんが、疑問に思います。
尚、音色の著作権については、かれこれ15年程前、松武さんたちが主張していたのをキーマガかサンレコだかで読んだ記憶があります。JSPA発足当初からそのような見解はあったのでしょう。
by pamo on 04/11/26 03:05「人材流出」なんて話も経済産業省が特に言ってる話ですよね。例えば:
http://www.meti.go.jp/topic/downloadfiles/e30710bj17.pdf
育成に力を入れるのはいいんだけど、国策でやるとそこから出た成果などの利権に群がる人達がおかしな方向に話を持っていきたがるんですよねこりゃ。
アホだよなぁ…
いっそ、やってみてくれないかなぁ。そして、世界のユーザーから総スカンくってみてほしいですねぇ(確実)。きっと、韓国や台湾から著作権フリーのシンセ(?)がどんどん入ってくる。産業構造が変わるでしょうね。こんな発想まじめに言ってる人が中枢を支配してる結果、アニメもゲームも日本のコンテンツ産業斜陽傾向みたいです。人材は海外資本に流出してるとか。(←NHKのニュースでやってました。
by コマプ墨田 on 04/11/22 17:18「まさかこんなこと言わないよな」と思ってたことをホントに言い出すヒトがいるとは、ただただびっくり。
しかし、それを言うならシンセの場合は「元波形」の創作者にこそ著作権が認められるべきでしょ。「エディター」が著作権を持つとは思えないけど。プログラマー協会の思う通りにはならないですよ。
かつ、なんでシンセだけなのか。スタインウェイやギブソン、グレッチには著作権はないのか。ストラディバリウスはどうだ。エフェクターのメーカーはどうするんだ。
もういい加減にしてほしい。
ちゃんといい音楽作れよ、まったく。
「その音色に創造性があり独自の価値が認められるような」の定義だけど、前者の「創造性」はシンセサイザーらしい(他の楽器のシュミュレーとではない)音色をテキトーに作れば全部当てはまる。後者は「独自の価値」は商業楽曲に使われれば必ず当てはまってしまう。
販売される楽器のプリセットはサンプラーCDのように、権利関係が処理された上で販売されると思う。プリセットを作ったのが日本シンセサイザープログラマー協会のメンバーだったら、当該費用がコストに上乗せされる。
そんな協会に入らないでも、自作のパッチに自信があり価値があるなら、自分のブランドでパッチリストを販売すればいい。だいたいシンセの音色はその楽曲に一番フィットするようにエディットされるべきで、それをコピーされて他の楽曲に使ったって、それなりの使い方しかできないんだから、細かいこと言うなよという感じ。
日本シンセサイザープログラマー協会はもう役目を終了した方がいいのかも。
by N@ on 04/11/22 09:49大体シンセサイザーで協会作る必要あんのか?って話ですよね(笑)
そんだけシンセ奏者の独創性は軽視されている
事情もあるかもしれないけど。
cabさんの言う通り、ハードやソフトの代金の中に商用目的だろうがどんな音色も利用できる、というのが常識としてあるんだと思ってました。
by Alexander Yosinov Motiski on 04/11/22 05:52