小室みつこ氏のJASRACへの苦言
最近何してんの?:2005年08月12日(MICCO)←
若旦那の独り言
(小室みつこ氏の
ページトップのはじめての方へもリンクして欲しいそうですので、ご覧下さい)
作詞家の小室みつこ氏が日記でJASRACへの苦言を表明していらっしゃいます。JASRACの方針に対する疑問は同感ですが、
しかし、著作権法では、著作者本人が「それは著作権侵害である」と訴えない限り問題にはならないはず(だと思う…)。そして、フェアユース(無料で音楽を使用する)場合まで何故お金を徴収するのでしょう。
って部分、認識が甘いんじゃないかと思いますね。日本の著作権法には「フェアユース」とか「パブリックドメイン」の考え方が入っていません。米国の著作権法に関して条文までは読んでいないので詳細は把握していないのですが、あちらの著作物は公共の資産である事を前提にしており、フェアユース等を妨げない場合に限定的に著作者に複製などの権利を認めているのに対して、日本の著作権法では著作物はそれが創造された瞬間に著作者のものになり、限定された範囲(個人的な利用や、引用)でだけ他者が複製を行う事が許されているという仕組みになっています。
したがって、米国流のフェアユースを認めたいならばまずは著作権法から修正する必要があるわけです。(CNET:
第4回:デジタル時代の著作権法の新たな枠組とは? も参考になると思います。)
著作物をメシの種にしている方がこの程度の認識しかしていらっしゃらないのは、大変残念ですが(もしくは、レトリックとしてこのような書き方をされているのであれば敬服しますが)元々疑問に感じていらっしゃる部分は同じですので、ぜひ勉強して「総会で発言できない」とか言わずに、改善されるような道を考えて頂きたいと思います。
日本の著作権法にもフェアユース規定を盛り込んで欲しいものです。
by CAB at 05/09/22 09:16