May 02, 2003

ジャニス・イアン/曽我部恵一

Appleの新サービス発表の直後にこういうある意味先進的なアーティストのインタビュー記事が出てくるってのは、(逆に何か裏があるんじゃないかと勘ぐりたくなるような)素晴らしいタイミングの良さです。

記事:スラッシュドットJ音楽配信メモ
スラド本家で行われたジャニス・イアンへのインタビューの邦訳。
個人的な意見ですが、あなたたちがファイル共有を止めることができない、ということは重々承知しています。ですからこそ、より良い代替案をあなたたち自身が模索すべきなのです。
記事:音楽のこれからsplash!音楽配信メモ
splash!の遠藤さんによる曽我部恵一氏へのインタビュー:
いまは、こういう風にコピーもできて、iTunesもさ、仕事しながらでも好きな音楽が近くにあって。…単純に絵も出るしネットやりながらでも音楽聴けるし、楽しいと思う。おれが知ってたアナログ盤の楽しさとはまったく全然別物だけど、また別の新しい楽しみができた。 で、「ああ、こういうことがデジタルなんだな」っていうのは、やっと納得できたの。したらコピーとか言い出して。CCCDとか言い出して。「なんだよ」みたいな。人間が生きてて生活の中で楽しいと思う要素っていっぱいあるじゃん。それをなんか、企業が儲かんないとかいうことで規制されんのが、やだ。 …
音楽はコピーできるし、文章だって引用できるし。おれたち、だってネットやってて、ジャケットとか好き放題見せられるじゃん? 宣伝じゃなくても。で、それが一番いいと思う、おれは。「じゃあ、どこでお金が生まれてくるんだ?」っていうところは、あとで考えようって感じで。 いや、ほんとに。「どうやって食ってくんだ?」っていうことは、あとで考えようよっていう。単純に。いままでとは違うんだから、それに合わせた食い方っていうのは、もう、ちょっとあとで考えていいじゃんっていう。…
どちらもテクノロジーがもたらす変革は受け入れる覚悟は出来ていてそれは自然な流れだということを認識しているけど、じゃぁどうやって食っていくのかって所がまだ見えていない。だからそれに適合したモデルを考えてくれ、考えようというスタンスだと思います。(ジャニスは必要ならばレコード会社を利用するのもそのアーティストの判断次第と言っています。)

Appleが今回示したモデルは、確かに今までのどのモデルよりもユーザの使い勝手が配慮されたものだと思いますが、やはりまだ過渡期的な部分もあると思うのです。だから、どんな仕組みだったら、コピーも再利用も容易に出来るデジタルのいいところを享受しつつ、アーティストも食っていけるのか、まだまだ考える必要がありそうです。いいアイディアないでしょうかねぇ〜?(^^)

ジャニス・イアンに関してはファンページのバイオグラフィーや、公式ページを参照してください。公式ページでは何曲かMP3で配信も行っています。また、Webからのみオーダー可能なアルバム等もあります。

曽我部恵一さんに関しては公式ページを参照してください。

音楽配信メモさんでは、ジャニスの音楽業界に向けた論文の翻訳公開の認可をもらっており、近々公開の予定だそうです。期待しちゃおうっと。

#あんまり他所と重複するネタは取り上げたくなかったんですが、タイミング的にも内容的にもやっぱクリップしとくべきだろと思って、取り上げておきます。
#この記事はジャニス・イアンのページからDLした彼女の曲を聴きながら書きました(^^)いいです。
by CAB at 03/05/02 03:42
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