聞きながらメモったので、間違い有るかも。元気が出たらあとで修正するかもしれません。
質疑の模様は「衆議院TV:ビデオライブラリ」2004年6月1日:文部科学委員会を選んでください。
残りの質疑の要点は国会はエンターテイメントだ!(その3)万来堂日記さんがまとめているので、参照。その他言及しているリンクは、本日実施の審議内容(facethemusicさん)を参照してください。
最初参考人の意見があり、現在参考人への質問が行われています。以下、参考人の意見の部分のみ:
■依田巽
・還流防止措置は、著作権者他の音楽関係社の総意として導入を要望している。
消費社の懸念:
・欧米からの輸入盤止められるのでは
→5メジャーの日本法人がライセンサーに権利行使を働きかける考えが無い
→5メジャーもそのつもりがない
→RIAAにも権利行使しない事を確認
・日本のレコード価格高すぎる
→決して高すぎない
→全カタログ品目数での平均¥2315
→米国に比べれば高いが、(330)億円の世界市場を対象にしているか、1.3億の日本市場を対象にしているかの違いである
・レコード再販制度を廃止すべき
→再販制度のおかげで売れ筋だけでなくいろいろなジャンルのカタログが提供されている
・レコ協会会長として決意表明
→導入された際には積極的な海外進出
→アジアへのマーケット拡大によって得られた利益は、権利者だけでなくユーザーにも還元
■弘兼憲史
(略)
■高橋健太郎
・反対の共同声明を公開、200人を超える評論家
・今日現在350名、支持者も増えている。ゴスペラーズも還流盤の被害にあっているが、リスナーの選択が守られることが大切と考えている。
・一般リスナーの署名は57000を越えている
・公開質問書には回答が得られなかったため、資料は質問のみになっている。
・著作権者の権利が守られそれがアーティストにもいいコンテンツが届けられるならば同意も得られる
・著作隣接権者のみがコントロールの力を得るための法案なのが問題。
・レコード市場の活力の源:アーティストの、、(聞き逃し)、、、購買力の増大。
・レコード会社の権力のみ強めていることで、アーティストとリスナーが敵対するような構造が起こって来ている。
・そこに浪費する労力のために、創造的な時間が削られ、活力を失っている。
・そうなってしまったら、三菱総研が資料で提示しているような楽観的な未来はない。
・価格や選択肢に魅力の無い商品をリスナーは選ばない。
・レコード販売業者は、法案成立後の不買運動へつながることを不安視している。
・著作権者もあいまいな法案のせいで萎縮的にならざるを得ない
・非差別的な法文を差別的に運用すると文化庁は言っているが、実際にそれを行えば欧米から非難を浴びる
・欧米の権利者から要求されたら止める手立てが無い
・独立系のレーベルが行使し始めたら、メジャーレーベルも行使をしないはずがない
・本当に廃案を望むなら、現在の法案は一旦廃案し、充分な議論の後で再度提案するべき
■ポール・デゼルスキー
・GERAは世界12カ国に姉妹組織を持っている
・HMVジャパンの代表としても意見を述べる
・通常、法的政治的な議題には関与しないことにしている
・今回はいくつかの大きな懸念があり、日本の消費者と共有する部分だと思う
還流防止策に関して:
・還流防止が必要である事には同意できるが、非常に大きな懸念点がある
・現在の法律案では、洋楽のCD輸入盤が影響を受ける
・弊社だけでも(輸入盤は)年間500万枚になる
・昨年から様々な団体と協議してきて、明確に規制の対象にならないように要望してきた
・しかし、著作権法では内外無差別の原則により対象外とはならない
・様々な方法で洋楽を適用外とするという話は聞いており、それは感謝している
・しかし、法的な根拠は無い
・CDを見せながら説明します、プリンスというアメリカのアーティストの作品です
・国内盤:2520円/輸入盤:1890円/差額は630円
・ノラジョーンズ:国内盤2548円:輸入盤は1890円 35%の価格差
・このような洋盤の価格差は一般的なもの
・このような価格差があっても、このような輸入盤が明確に「利益を害するものでない」ということを明確にして欲しい
・既に私たちは日本先行発売という方法で日本のディストリビュータが利益を得ているのを見ている
・この法案が同様に利益の増大だけを目的にしているのではないかという懸念がある
・依田会長はそんなことは無いといっているし、我々も信じている
・将来的には会長が約束を守れなくなることを懸念する
他の懸念:
・香港も統括している、香港の輸入権を参考
・何千というタイトルの商品が発売になるが、それぞれを(輸入の可否を)確認する事はできない
・顧客の選択肢は減ってしまった
・オーストラリアでは輸入権を撤廃した
・海賊版などは増えず、消費者の選択肢は増えた
・法案には実務面でのあいまいさがある
・弊社だけでも12万6千種類を扱っている
・分類は非常に煩雑
・税関でそのような作業を行った場合、滞留が生じ、流行商品であるCDは影響を大きく受ける
・輸入行為自体の縮小も懸念される
まとめ:
・還流防止措置には同意する
・洋楽の輸入を制限するために適用されない100%の担保を要望します
・実務面での更に詳細な説明を望む
・消費者の皆様が懸念を払拭できることをこの議会に望む
GJ!
HMVまともなことを言っているね。
高橋氏と切り口が違うのも新鮮。
依田氏は・・・・・与太話はもういいよ。
cabさんグッジョブ!
自分も”住み分け”しながら後に続きます。