CCなCDの内情
小切手では満足できない大物ミュージシャンとエンジニア(PCWeb)
コーネリアスやビースティ等の楽曲無料配信中!コピーも焼くのも自由(CDJornal)
10/03や、
11/16のエントリーで触れたクリエイティブ・コモンズライセンスのCDですが、CDJournalによる紹介と、PCWebのコラムでの紹介が出ていました。特にPCWebのコラムは興味深いです:
ずいぶん前になるが、デ・ラ・ソウルがインタビューの中で、メイシオ・パーカーのサックスの音をサンプリングして使おうとしたら、使用料があまりにも高くて、結局、メイシオ本人に吹いてもらったと述べていた。サンプリングよりもアーティスト本人が吹いた方が安いという皮肉な状況。このCDは、そんな音楽ビジネスの視点から作られた著作権に挑戦状をたたきつけている。
この話は、著作権や周辺の権利や契約システムの問題点を如実に示しているような…
著作権て、単に守るだけのためのものじゃなくて、便利に使ってもらうための仕組みでもあるはずなのに、再利用するより新しく録音し直すほうが安いんじゃ誰も再利用しなくなっちゃうね。
参加を拒否したアーティストの例もいくつか明らかになっている。拒否した理由は様々だが、Creative Commonsについては、ビジネス的な成功は難しいという見方がある。実際、これだけの大物がそろったのは、このCDが話題になっても、実際にCreative Commonsを採用するアーティストは限られるというレーベル側の楽観的な判断も追い風になったようだ。
完成品が売れればいいだけのアーティストには、再利用性なんて邪魔なものでしかないのかもしれませんね。それはそれでいいけど、そういう方には文化とか語って欲しくないなぁ。
関連エントリー:
[041116]
学生運動『フリー・カルチャー』
[041003]
コーネリアスがCCなCDに参加
by CAB at 04/11/17 17:01