JASRAC様の次のターゲットは障害者達がスタッフのコーヒーハウス「ぱれっと」
福祉の喫茶店からも著作権料(洛南タイムス)←
facethemusic
facethemusicさんからのトラックバックで知ったニュース:
地域とのふれあい、社会参加をめざす障害者たちがスタッフとなって経営している喫茶と軽食の店、コーヒーハウス「ぱれっと」で開かれているサタデーナイトコンサートなどの演奏活動にJASRACが著作権料の支払いを要求していることがわかった。ぱれっと関係者も著作権保護そのものには理解しながらも「うちのような団体でも支払わなければならないなんて。支払額によっては赤字になってしまう」と、思わぬ事態に戸惑っている。
またもやJASRAC様が杓子定規な取立てを行っている模様です。
このお店「
ぱれっと」は、ビルのオーナーが新築の際にビルの一部を福祉に役立てたいと
宇治市に申し出て実現したバリアフリーのお店で、障害者団体等の作品展示を行ったりもしているとのこと。また月に数回ボランティアベースのコンサートを開催しているそうですが、これに対してJASRAC様は使用料の支払いを求めて来たわけです。
記事によると、JASRAC様の京都支部様は:
ぱれっと関係者とは現在交渉している。一般の喫茶店とは違うことはお話をお聞きしてわかったが、私たちは作家の方から権利をお預かりしている団体。他店との公平性もある。とかく目に見えないものに対して使用料を支払えというのは酷いんじゃないか、みたいな風潮があるが、著作権者の権利は保護されるべきもの。喫茶店という形態である以上、免除規定もありません
という見解なのだそうです。
まぁ、法の下で全ての国民は平等ですから取り立ても平等に行うというのは、頭空っぽにして徴収マシーンと化しているJASRAC様にとっては至極まっとうな空っぽぶりであると言えます。
私は、とても違和感を覚えますけどね、まず人間として。
JASRACに管理委託を行っているミュージシャンの皆様へ:
JASRAC様は皆様の代表として上記のような事を行っています。このような横行をいつまでも放置しておいて良いのでしょうか? 音楽ってそんなにエライですか? こんな状況が続けば、誰も音楽なんて素敵だと思わず、敬遠する世の中になっちまいますよ。
関連:
新潟の老舗Jazz喫茶にJASRACが552万円ふっかけ
040706追記:
早くも揺らぐ「非営利・無償」(The Trembling of a Leaf)にて謎工さんが、この前の著作権法改正にレコード輸入権と一緒に盛り込まれていた書籍の「貸与権」の適用解除の際に行われた質問主意書と答弁書の内容と、この件のようなJASRACの判断に矛盾が有ることを指摘している。答弁では
著作権法38条の「営利」をは「目的を基準にして判断するFair Use的考えによる判断」に基づいて行われているが、JASRACは「金銭の授受だけ」をもって判断しているという点です。
by CAB at 04/07/04 03:02