November 12, 2005

ソニーBMG製CCCDに今度はライセンス違反の疑惑

SONY BMG製CCCDにLAMEのソースコードを盗用した疑い(slashdot-j)
SONY BMGのどんどんヤバくなる話(若旦那の独り言)

連日話題となっている、ソニーBMG製のXCP採用CCCDですが、 「rootkit」騒動渦中のSONY BMG、XCP技術採用CDの製造を中止(ITmedia)
のように、この製造を一時中止したそうです。まだ「回収」とまで行ってないので、市場にはあるってことですね。(注:邦盤には適用されていません)

そのXCP採用CCCDですが、更に問題となる事態が発覚しているようです。
このCCCDに含まれている、MP3のエンコーダもしくはデコーダに、LAMEのソースコード由来と思われる文字列が含まれているそうです。
このLAMEは有名なMP3エンコーダのセットなのですが、LGPLライセンスLGPL日本語訳)を取っており、ライブラリを利用するだけなら問題はないが、これを利用した派生物を配布する場合は、GPL同様に公開する必要があります。ソニーBMGのプログラムは、ライブラリとして利用していないようです。
また、LAMEに含まれるMP3デコーダ機能はmpg123というMPEGプレーヤーそのままであり、こちらはGPLライセンスGPL日本語訳)を取っているので、どちらにしろ公開する必要があります。

したがってこのソニーBMG製のXCP-CCCDがLAMEのコードを盗用していた場合は、ライセンスの明示やコードを公開等の義務がありますがこれを守っていないという事になるわけです。

通常は大企業がやるようなミスじゃないですね…

関連エントリー:
051109:ソニーが音楽CDに組み込んだ“Rootkit”とは何者か?
051111:ソニーBMGのXCDにトロイの木馬と、音質悪化の疑惑
by CAB at 05/11/12 23:24
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