ユーザ代表組織MIAUが設立される
インターネット先進ユーザーの会(Movements for Internet Active Users : MIAU)
IT・音楽ジャーナリストの津田大介さん、法政大学准教授の白田秀彰さん、AV機器評論家、コラムニストの小寺信良さんらが、インターネット及びデジタル技術の利用者の意見を代表する組織としてMIAUを設立しました。
本日11時より、 設立発表会をおこなうそうです。
当面の活動としては、
- 違法サイトからのコンテンツダウンロード違法化への反対意見表明
- コピーワンス及びダビング10技術の採用に対する反対意見表明
- 著作権の保護期間延長に対する反対意見表明
- 上記1〜3に関するインターネットユーザーの意見表明の支援
を行うそうです。
レコード輸入権の時の経験が生きていると思うのですが、法律を変える時には、事前に小さな審議会等で意見調整を行って、その報告をベースに法案が作られるので、審議会の報告での方針がそのまま法律の方針になってしまうわけです。国会での審議まで行っちゃうとほぼ法制化は固まったようなものでそこでひっくりかえすのはかなり難しいわけです。
ですから、審議会が開催されている間に、その報告書に反対の意見を盛り込まないと難しいわけです。但し、著作権に関連する審議会に出席しているのは権利者側の代表組織のメンバーが主であって、利用者側の権利を代表する団体がいないと利用者側の意見は反映されないわけです。
そこで、今回このような団体を作ったのだと思われます。
ちょうど
1つ前のエントリーに書いたとおり、ダウンロード違法化や、著作権侵害の非親告罪化に対するパブリックコメントの募集が開始されたタイミングですので、強力な助っ人になってくれる事が期待されますね。
2chあたりで、匿名で意見を書いていても拾ってもらえないかもしれませんので、直接メンバーとコンタクトを取るなり、連絡先のアドレスにメッセージを送るなりして、我々の声を審議会の場にぜひ持ち込んでもらえるようにしたいものです。
上記の三方以外にも、
半可思惟
mhatta のジャーナル
ものがたり
真紀奈のメモ帳
tairadaのひとりごとver2.0
などのサイトの方が設立メンバーに加わっているようです。
ウチでも大いに応援協力していきたいと思っています。期待したいですね。
Posted by CAB at 03:00 AM
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ダウンロード違法化の中間整理にパブコメしよう
「ダウンロード違法化」「iPod課金」──録音録画補償金問題、意見募集始まる(ITmedia)
文化審議会著作権分科会の私的録音録画小委員会というグループで議論されてきた、
海賊版や違法サイトからの「ダウンロードも違法とみなす」という考えにも触れている
中間整理という資料に対する
パブリックコメントの募集が開始されています。(締め切りは11月15日)
この件に関する状況は私的録音録画小委員会に参加している津田さんがいくつかの
記事をかかれており、状況としては
このままだとダウンロードは違法化の方に倒れるのが濃厚という状況のようです。
この件に関しては、レコード輸入権の問題のときと同様に、関連業界等から
組織的に大量の★違法化賛成★のパブコメが提出されることが予想され、ほうっておくと
本当に著作権法にダウンロード違法化が組み込まれてしまいます。
ダウンロード違法化が法制化されると、違法なコンテンツだと知っていてダウンロードすると、ダウンロードした人も違法という事になってしまいます(現在はダウンロードは私的利用の範囲とみなされています)。法制化されると、例えば、YouTubeで自分の好きなアーティストのプロモーションビデオを見ただけで捕まるなんて事になりかねないわけです。しかも審議している人たちは「キャッシュ」の事良く分かってないですから、YouTubeはストリーミングだとか思ってるわけですが、実はPCに動画のデータがキャッシュとしてダウンロードされているって事で実態はダウンロードとみなされてしまうんじゃないか?って事を
GIGAZINEさんなんかでも指摘しています。
更に、著作権法の親告罪の範囲の見直しなどを検討していた法制問題小委員会の中間まとめについても、
パブリックコメント募集が開始されています。
親告罪っていうのは、訴える人がいなければ罪は問われないというものです。著作権侵害は今は親告罪であり、著作権を侵害された本人もしくは委託された人が、侵害した人を訴えないと罪にならないわけです。
例えば音楽の著作物だと、ある程度のコピーはプロモーションにもなるという効果があるので、今まではそこまで目くじら立てずに見逃そうというアーティストも居る訳です。
余りにもひどい侵害をしている場合は、当事者が訴える事が出来るというものです。
これが、非親告罪にすることも検討されているというのが、法制問題小委員会の状況です。
非親告罪になると、例えばアーティストやJASRAC様からの訴えが無くとも、警察が独自の判断で違法コピーを取り締まるような事にもなりかねません。上記のダウンロード違法化とミックスで法制化されると、最悪の場合、YouTubeでプロモーションビデオを見てるだけで警察につかまる…なんて未来も考えられるわけです。
僕はこんな未来がやってくるのは、とっても受け入れられないと思っています。
また、著作権法が強くなりすぎて、利用者側の自由が奪われ過ぎているのはどうにもバランスの悪さを感じますし、コンテンツだけでなくコンピュータやネットワークの技術の発展にも大きな悪影響を与えるように思います。(「ダウンロード違法」なんてのは、多少コンピュータの中身を知っていれば、どんだけ無茶な話かというのは容易に想像が付くと思うのですが、審議している人たちにはそれが分かってないのです)
というわけで、自分もパブコメ出すつもりですが、窮屈な未来がやってくる事に絶望を感じる前に皆さんもゼヒパブコメ出してみてください。今回は強力な味方も現れたようですし。
ウチでも、間に合えば提出するパブコメの文を掲載したいと思っています。
Posted by CAB at 02:34 AM
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最近の動向
こんな感じです。
- 10月上旬:ニコニコ動画の初音ミクまわりの職人達の動きに感心。アニメやゲームの曲、歌謡曲を歌わせるだけの段階から、3Dモデリングとオリジナル曲を歌わせる流れ〜3Dアニメ化に至るダイナミズムは非常に面白かった。そしてTBSアッコにおまかせでの紹介のされ方はがっくり。
- 9/28:BS-iでバーニングマンの番組「灼熱のサバイバルアート〜砂漠を埋めた5万人 バーニングマン’07〜」が放送された。日本で初めてTVで取り上げられたかもしれませんね。TBS系列ながら、この番組自体はとてもよい。
- 9/23:AghartAからハシゴでSense of Wonderへちょっと雨できつかったけど、no.9ライブがまた聴けてよかった。
- 9/22:群馬県某所で開催されたAghartAへ参戦。小さいけどイイパーティーです。
- 8/27-9/2:何も無い砂漠で1週間開催されるアートフェスティバルバーニングマン2007に今年も参戦。今年は日本人メインのメンバーでアートカーを作成するプロジェクト/キャンプに参加しました。
中心メンバーはLAのロタンダチーム、あとバレサンのseinoサンなんかも一緒で和風味の漂うサウンドカーを作って砂漠で自前で音出して来たという感じですかね。
こんなもの作ったってのはアートカー構築スライドショー+ムービーコラージュ(Stage6:要DivX)をご覧下さい。
今年は高城剛氏に加え沢尻エリカさんも行ってたらしいという噂ですね。会わなかったけど。
- 8/12:初めてのサマソニ参戦。シンディー・ローパーが懐かしい曲をいくつも歌ってくれて感動した。前回見逃しているPoliphonic Spleeも見れて大満足。最後はOFFSPRINGで「アハー、アハーッ!」言いながら帰ってきました。(以前紹介したDoLabの出し物だけ、妙な空間になってたと思いますが、バーニングマンに行くとあんなのが連続している感じです。)
- 8/04:FreedomSunset@江ノ島灯台へ遊びに行く。愛の伝道師ギュンターを生で見れて爆笑。
- 7/29:7/29のバーチャルフジロックプレイリストも作ってたらいてもたってもいられなくなり、結局最終日フジロックに日帰り参戦。
- 7/28:今年はフジロックに行かずヴァーチャルフジロックプレイリスト(7/28)を作ってガマン
- 7/22:HappyLIVEs #16@代々木公園:Dachamboライブを見た。
- 7/16:オーガナイザ旅立ちのためしばらく休止するWASの小さなパーティーにおじゃま。
- 6/11:アサヒ・アートスクエアにno.9オーケストラのアルバムリリースイベントに行って来ました
その日の模様の動画:
■no.9 orchestra live@Asahi art square 2007.06.10
気になった方は次回ライブへどうぞ。
Posted by CAB at 01:53 AM
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