【重要2】こんどはややこしいよ:文化庁パブコメもう1コ募集
著作権法改正要望事項に対する意見募集について(文部科学省)
さて、13日締め切りのパブコメとは別に、もう一つ文化庁がパブコメ募集を行っています。これは締め切りが、10月21日で、送り先のアドレスも違うし、意見の内容に応じてメールのSubject(タイトル)も変えないといけないっていうちょっとややこしいものです。しかも、今回のパブコメ募集は意見の数の集計は行わないと言っています。従って、皆さんの生の声が重要になると思います。よく読んで、ご自身の言葉で意見を書いて送ってあげてください。
※本件は締切日の日付でエントリーします
今回の募集は『著作権法に対する業界団体の要望』に対するコメントなので、問題点は複数あります。業界団体は当然のことながら、自分達の権利が拡大するように勝手な要望を上げていますので、見過ごすとCD輸入規制みたいにおかしな法文が著作権法に盛り込まれてしまうことになります。
OTO-NETAは一応音楽系と思ってるのでここでは、CCCDやCD輸入規制(還流防止措置)の問題だけを取り上げます。他の著作権に関する問題にも興味がある方は、ポータルの「
著作権法改正要望事項に対する意見募集について」や「
ショートカット(小分類・ジャンル別)」から進んで必要な意見をお送りください。
CCCDやCD輸入規制に関連するのは以下の2つです:
CCCDは失敗だったのに──狭められる「私的複製」の範囲(41)(46)
上記のエントリーでは、従来認められていた「私的複製」の範囲に関して意見を送る場合のテンプレートが、提供されています。
まず、
このPDFの右肩に「(41)」と書いてある17ページ目(ページ番号105)の「社団法人音楽製作者連盟」の意見を読んでください。従来は家族やそれに順ずるごく親しい間柄の人に対する複製は私的利用と認められていましたが、この私的利用の範囲を個人に狭めるという提案です。
次に、
このPDFの各ページ右肩に「(46)」と書いてある複数の意見を読んでください。これらは、現在CD-Rなどに認められている「私的録音保証金」を取得する範囲を、iPod等のHDDプレーヤーや、PCにまで広げてしまえという意見です。
この(41)および、(46)に関する意見をそれぞれ分けて書いてください。
闘いは終わらない──“著作権法最大の汚点”となった「還流防止措置」(115)(116)(117)(118)(119)
上記のエントリーでは、いわゆるCD輸入規制、還流防止措置に関連する意見を送る場合のテンプレートが、提供されています。
このPDFの10ページ目以降(ページ番号293以降)右肩に(115)(116)(117)(118)(119)の番号のある意見をよくお読みください。
これらは、来年1月1日から施行される還流防止措置に対して疑問が提示されている意見です。CD輸入規制に反対していた場合は、これらの意見には基本的に賛成の立場になるものと思われます。皆さんも、これらに関する意見を送りましょう。
上記ポータルサイト内の2つのエントリー内にある「メール:ch-houki@bunka.go.jp(←クリックすると様式に沿った形でメーラーが起動します)」という部分をクリックすると、その意見に沿った形で、メーラーが起動するようになっています。これを利用すると、メールのフォーマットが簡単に設定されるので、これを利用すると良いと思います。
別々の意見に関しては、今回は別のメールで送るように指定されています。従って、例えば上記の2つの意見を送る場合は、2つのメールに分けて送ると良いでしょう。
また、
13日締め切りのパブコメのエントリーで書いた、結論を先に簡潔に書くというような書き方のノウハウは、こちらも同じように考えて構わないと思います。
関連エントリー:
[041103]
04年10月21日締め切りのパブコメ全文
by CAB at 04/10/21 23:59