January 28, 2003

MIDI20周年

ソース:音楽配信メモasahi.com
こういう表現を許してもらえるなら、今年は節目の年だ。20年前のこの展示会(NAMM)で2つの会社が、MIDI(ミディー、Musical Instrument Digital Interfaceの略)と呼ばれるデータと通信の規格に対応した初めての電子楽器を発表したのである。
僕がMIDIの仕様が説明されたどっかの出版社が出しているムックを買ったのは中学生の頃だったでしょうか。(年齢がばれますね)信号のタイミングなども説明された割と詳しい本でした。メーカーを超えて楽器同士をつなぐというコンセプトにわくわくしつつその本を買ったのでした。 当時うちにあったPC-8001(これまた古いね)にMIDIインタフェース付けられないかなぁ?などと妄想したのですが、事実、MIDIは低速なシリアルなので、I/F付けること自体は何とかできそうでしたけど、それを制御するプログラム(すなわちシーケンサ?)なんか自力で作れそうになかったですし、第一接続するMIDI機器なんか高くて買えませんでした! 結局、その計画は妄想のまま終わったのでした。

それから十数年、初めてMIDI機器を購入したのは就職してしばらくしてから。Roland PMA-5って奴で、アレンジャ・シーケンサつきのポータブル音源でした。ペンで操作できるという、当時Appleが言い始めたPDAのコンセプトを音楽用に置き換えたものでした。当時通勤時間が長かったので通勤電車の中で何度か遊びました。(同等以上の音源がいまや携帯電話に内蔵されちゃってるのは感慨深いです。) でも、これも主に単体の機器としてしか遊んでいなかったので、曲と呼べるような作品も出来なかったし、MIDIの恩恵にもほとんど与ってなかったのでした。
デジタル音楽が誕生した時期に、協力の価値を認識していた何人かの業界人がコミュニティーを意識した取り組みをしてくれたおかげで、MIDIはオープンな使用料のかからない規格として出発した。この考え方によって、産業が育成される基盤が形成された。それが成功したことは教訓を含んでいる。
デジタル技術は「音楽の制作プロセスを民主化」したと、MIDIマニュファクチャラーズ・アソシエーション(MMA、http://www.midi.org)のトム・ホワイト会長兼CEOはいう。
まさに今は恩恵に与っていますね。
使ってるのはREASONとPhatBoy,カシオの一番安いMIDIミニ鍵盤なんで、最小限編成って感じですけど、それでもMIDIには感謝せざるをえないです。オープンな規格でよかったです。
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January 26, 2003

サウンドカードとオーディオカードの違い

古い記事(2001年)の翻訳ですけど、User's Factoryの過去のコラムで、参考になる翻訳記事を見つけました。
サウンドカードとオーディオカードは値段が違うけど、それがどうしてかというのが、発端で、デジタルデバイス間の完全なコピーを行おうと思う場合の問題点などが書かれています。

Posted by CAB at 07:35 PM | Comments (0) | Read whole

January 23, 2003

Essential Reason FAQ(J)

Arn Johnson さんの The Essential Reason FAQ を和訳してみました。
無いよりはマシという程度の訳ですが、よろしければご参考に。
[This page is Japanese translated version of "Arn Jhonson's Essential Reason FAQ"]

元にしたバージョン:2003年1月31日の内容
公開の認可は取得済み
翻訳検証はほぼ完了

訳の誤りや分かり難い点のご指摘、改善案は、このページにコメントして頂けると助かります。
元々のFAQの誤りはArn Johnsonさんにご指摘ください。
【〜】は訳注です。
[03/01/25] "Enter Sandman"の訳を修正。/原文がアップデートされたので追加。
[03/01/31] 原文のミスを修正していただいたので、併せてこちらも修正。
[03/07/04] メガフュージョンさんのREASON紹介ページにもQ&Aコーナーが出来ました。SuperSweet's UnOfficial Reason FAQ も参照
[03/09/20] v2.5に関する訳注追加。メガフュージョンさんのREASONページからLinkしていただきました。

General/Misc :: Audio :: Composition :: Dr. Rex :: Instruments :: ProTools :: Reason 2.0




General/Misc

Q:REASONからMIDI出力できますか?
A:いいえ

Q: それではどうやって外部のシンセや音源モジュールを制御したらいいの?
A: REASONから外部機器を制御する事はできません。REASONと外部機器を同期させるには他のシーケンサやそれに類するソフトウェアもしくはデバイスを利用する事になります。同期の方法にはいろいろありますが、最も便利なのはReWireです。(PropHeadsサイトのReWireマニュアル参照)

Q: 同期したLFOの開始オフセットを変更する方法はありますか?
A: いいえ。 でも次にソングを再生するときに、同じオフセットで再生するための方法はLFOの同期以外にはありません。

Q: REASON用のskinってあんの?
A: 無いです、勘弁してください。僕らはPropsがそういう部分ではなくて技術的な性能向上に時間を注いでくれる事を願っています。

Q: 新しいモジュールをダウンロードしたり、プログラムして作成したり、インストールする事はできますか?
A: いいえ。それはプロに任せましょう!

Q: MIDIキーボード無しでもREASONは使えますか?
A: はい、使えるけどできれば有った方がいいです。お買い得コーナーに並んでるようなチープなものでも有るだけで随分違います :)
A: New!はい、コンピュータのキーボードやマウスを使ってMIDIキーボードの代わりをする「ソフトキーボード」を使うことが出来ます。Mac用もPC用もこちらにあります。

Q: REASONはVSTインストゥルメントをサポートしてますか?
A: いいえ、恐らく今後もサポートされないでしょう。cubase/logic/sonar/digital performer 等のReWireホストを利用してください。

Q: REASONって「プロ」なの?
A: そのとおり。でも、同じ事は"Enter Sandman"をアコーディオンで弾いてる君の叔母さんにも言える。それでCDデビューしてどこかの誰かがそのCDを買ってくれたら叔母さんだってプロだろ?
【訳注:なんとなく分かってきたので意訳しました。楽器でプロかどうかが決まるわけではないという事が言いたいのだと思われます。訳注2:"Enter Sandman"はMETALLICAのメジャーな曲です。】

Audio

Q: REASONはオーディオ入力できますか?
A: いいえ、できません。

Q: 今後もオーディオ入力はできないの?
A: 恐らく出来ません。

Q: なんで?
A: REASONは機材ラック+シーケンサとして設計されています。しかし、フルプロダクションDAW(Digital Audio Workstation?)やミュージックスタジオを志向しているわけではありません。これには、コスト、CPU要件および市場性などいろいろな理由があります。

Q: サウンドカードやOSを変更したら、クリッピングインディケータが以前より頻繁に点灯するようになりました/あまり点灯しなくなりました。これって正常?
A: いいえ、それは有りえません。REASONはすべてのMIXをソフトウェアで行っています。たとえばあなたの全てのサウンドカードをアンインストールしたとしても、クリップライトは相変わらず同じように点灯しているはずです。

Q: 私の曲でクリッピングインディケータが点灯するものがあるんだけど、自分では丁度良い音量のように聞こえます。もっと気にかけた方がいいでしょうか?
A: 恐らく気にかけたほうがいいでしょう。あなたのものとは違うスピーカーやヘッドフォンを使った場合に、あなたのものでは聞こえないような汚いピークノイズが聞こえるかもしれません。

Q: 各デバイスの"High Quality Interpolation"スイッチって、実際に何かやってるの?
A: はい、やってます。但し、サンプルを違うピッチで鳴らす場合、サンプルがPreferencesで設定した出力レートと一致していない場合に働きます。このスイッチは"High Quality Resampling"と呼んだほうがいいもので、CPU使用量を減らしたいとき以外は常にONにしておくのが望ましいでしょう。

Q: どんなときに"Low Bandwidth"スイッチを使うべきなの?
A: Lo-Fiなサウンドで行こう〜と思ったとき、もしくは CPUを使い果たしてしまってるけどプレビューしたいときに使えるでしょう。CPUを節約するには、出力のサンプルレートを22050に落とすか、レイテンシーを増やすのが良いでしょう。

Q: "Left (Mono)" と書いてある出力は本当にステレオ入力をミックスしてモノラルで出力してくれるの?
A: いいえ、これはREASONのバグです。他の方法(2つのミキサーチャンネルを混合する)を使わなければ、Leftチャンネルのソースのみ聞こえます。もしもソースがモノラルであれば、違いは現れません。

Q: コンプレッサーはインサートにするべきかセンドにするべきか?
A: 通常はインサートエフェクトとして利用します。センドエフェクトにした場合エフェクト後のサウンドと元のサウンドがMIXされ、エフェクトの効果が弱まるだけです。またセンドエフェクトはモノラルなので、もしもあなたのソースサウンドがステレオであった場合、ステレオ感が減ってしまう事になります。また、コンプレッサーの出力をセンド元のミキサーにステレオで戻したとしても、コンプレッサーは1チャンネルしか出力しません。
【コンプレッサーはモノラル→ステレオに対応していないため】

Q: コンプレッサーは"joint-channel"タイプのコンプレッサーですか?
A: はい。両チャンネルに対する圧縮の度合いを決めるために、現在のボリュームを計算する際に、L-Rの入力が合計(ミックス)された値を使います。このような動作を望まない場合は、それぞれのチャンネルをモノラルで扱い同一のセッティングにした2つのコンプレッサを利用してください。但し、そのようにすると、インストゥルメントのPanが散って聞こえる事に気をつけてください。

Q: REASON内で De-Esser フィルタを構成できますか?
A: ある種のものは可能です。信号を2つの出力に分岐し、1つを Lowpass フィルタに渡し、もう片方をカットオフフリケンシーを高く、レゾナンスを中ほどに設定したBandpassフィルタ(残念ながら Highpassは利用出来ません)に渡します。更にBandpassフィルタの出力をコンプレッサに渡し、両方のシグナルを一緒に戻します。パラメータは調整してみてください。
【De-Esserは高周波数帯域の「ess」音を減衰させるフィルタです】

Q: ミキサーのEQをtrebleとbassの両方をブーストするのに使うのは可能?
A: 不可能です。二つのノブは、ゲイン(音量)を調節する場合を除いてお互いの効果を打ち消します。ミキサーのEQのbassとtrebleの両方をカットした場合も同様です。これもREASONのバグで、しかもマニュアルはこの件に関して間違っています。
【v2.5でミキサーの背面にスイッチが追加されこのバグは修正されました。過去のファイルとの互換性を保つ"Compatible EQ"と修正された"Improved EQ"があり、ミキサーを追加すると自動的に"Improved EQ"になるようになりました。但し、"Improved EQ"の設定だとBASSに比べてTREBLEの変動がかなり少なくなっています。これは新たなバグの可能性も有ります。】


Q: ステレオ入力したミキサーのPanはどのように働くの?
A: 片方のレベルを減らし、(正確ではないが)もう片方を増強します。よって、例えばステレオのソースを思いっきり左にpanした場合、ソースの右チャンネルは聞こえなくなってしまいます。ほとんどね。下の質問も参照してください。

Q: ミキサーのPanを思いっきり左にしても、右のチャンネルから何か音が聞こえるんだけど、ちゃんと消えてるの?
A: いいえ消えていません。REASONは右のチャンネルを最大48dB減少させるだけです。

Q: 1.0/1.0.1に有ったマウスのスクロールホイールのバグは修正されたか?
A: はい。でもそれはバグではありません。スクロールホイールのサポートは 2.0 の新機能です(!)

Q: REASONのS/N比はいくら?
A: 144.49dBFSです。実際はREASONは自身で6dBのノイズを発生するので、恐らく 138.47dB に近い値です。(信用できないならば「ブランク」のWAVファイルを読み込ませて、オーディオエディタで分析してみてください。)どちらにしろ、十分な値だと言えるでしょう。

Q: REASONのミックスをもっと「プロ」っぽくするにはどうしたらいいの?
A: 恐らく専用のマスタリングソフトウェアもしくはハードウエアが必要になります。REASONは本気でマスタリングに使えるようには設計されていませんが、コンプレッサや、イコライザ、エフェクトとミキシングのちょっとした知識があれば、素晴らしい結果が得られるでしょう。New!このリンク先の情報が役に立つでしょう。

Composition

Q: REASON内の拍子記号を変更する事はできますか?
A: できません。ReWireを使って、他のアプリケーションからシーケンスを行ってください。

Q: ReDrumのパターンをどうやってシーケンサにコピーしたらいいの?
A: ReDrum上で右クリックして、メニューから選択できます。

Dr. Rex

Q: 自作のREXループを作るには?
A: Recycle を使ってください。

Instruments (NN19, NNXT, Subtractor, Maelström, ReDrum)

Q: NN-19/XTでサンプルをレコードするにはどうしたらいいの?
A: 出来ません... NN-19/XTは'サンプラー'というよりは、正しくはサンプルプレーヤなのです。

ProTools

Q: Mac G3上でREASON 1.0とPro Tool Freeを動かしています。REASONのファイルをどうやったらPro Toolで録音できるのでしょう? REASONの個々の楽器をそれぞれPro Toolの別のトラックにルーチングできますか? クールなREASONトラックを手に入れたのでのPro Toolを使ってギターパートを加えてみたいのですが、やり方が分かりません。
A: New! 2003年1月にDigidesignとPropellerheadsは、ProTools でReWire2が利用できるようにするとアナウンスしました。素晴らしいニュースです!
A: PropHeadsサイトのフォーラムを検索してみてください、みつかると思います。あと、duc.digidesign.comでも何度も議論されています。
基本的にあなたのハードウェアに因って、二つのうち一つを行うことになります。もしあなたが2つのサウンドカード(一つはOS 9のサウンドマネージャを経由してオーディオポートに割り当てられているものとします)を持っているなら、REASONのステレオ出力をリアルタイムでPro Toolでモニタできます。もしも二つのアプリを同期させたい(二つを同時に実行したい)なら、IACバスをOMS内にセットアップする必要があります。REASONが一方のサウンドカードを使っている間、Pro Toolはもう片方のサウンドカードを利用するでしょう。
他の方法は、REASONの出力をオーディオファイルに書き出し、ProToolでインポートする方法です。
ProToolはReWireをサポートしてないため、REASON内の複数の楽器を同じマシンで動いているProToolの別のトラックにルーティングすることはできません。

Q: Pro ToolとREASONを一緒に使えますか?
A: はい。新しい Refuse connector @ Refuse Software を使えば可能です。(Macのみ)

Reason 2.0 Questions

Q: NNXTはAkaiサンプラのパッチを読めるって聞いたんだけどホント?
A: 直接は読めません。でも、NNXTはSoundFontを読み込めるので、Akaiのパッチは別のユーティリティでSoundFont形式に変換すれば読み込めます。New! しかし、Propellerheads はAkaiパッチをNNXTパッチもしくはRefillフォーマットに変換するReloadをアナウンスしました。
【Reloadは正規ユーザであればpropellerheadのDOWNLOADページから取得できます。】

Q: REASON2に新しいエフェクトモジュールはありますか?
A: はい、Maelstromシンセが優れたサウンドのシェーピング、フィルタリングの機能を持っています。MIXERのsendもしくはデバイスの出力を直接Maelstromのaudio入力に接続してひねくりまわしてください。
【v2.5でエフェクトモジュールが追加されました。BV512 - ボコーダ、グラフィックイコライザユニット。Scream4 - オーバードライブ、ディストーション等のディストラクションユニット。RV-7000 - 高品位リバーブユニット。UN-16 - ユニゾン。】

Q: NN-XTのパラメータのオートメーションはどのように行うのでしょう?
A: グローバルパラメータのオートメーションのみ行えます。リモートエディタ上のパラメータはオートメーションできません。

Q: REASON2.0はテンポチェンジが出来るようになった?
A: いいえ。

Q: インストールのときにMacだとCDがイジェクトされないの?
A: イジェクトにはファンクションキー(F12)を使うか、バックグラウンドのファインダーで、CDをゴミ箱に入れてください。

Q: REASON2に新しいエフェクトモジュールはありますか?
A: いいえ、上に書いたMaelstromの使い方以外はありません。

Q: REASON2の Soundbank は 1.0の Soundbankと違いはあるの?
A: いいえ、同じままです。(但し、新しい MaelstromとNN-XTのパッチは増えています。)他に全く新しいオーケストラ Soundbank が付いてきます。

Posted by CAB at 12:55 AM | Comments (14) | Read whole

January 22, 2003

Headphones NAVI

ヘッドフォン・ポータル Headphones NAVI(ソース:俺ニュースKzWebDiary

2chでヘッドフォンの話題は結構続けられていて、モニタースピーカと並ぶ永遠のテーマのような気もしますが、このWebmasterさんが2chの皆さんの情報を集約してくれているようです。すごくよくまとまっていて便利だと思います。Webmasterさんの苦労が偲ばれます。

#てぃなみに私が使ってるのはSonyのMDR-D22SLって奴でディスカウント屋で買った安物っす(^^;

Posted by CAB at 02:49 PM | Comments (0) | Read whole

January 17, 2003

MP3 DJ software review

知合いから振られましたので、MP3でDJが出来るソフトの(無料で試せる範囲の)評価レビューをやってみました。
[03/01/26] BPM Studio Demo,Traktor DJ Studio Demoのレビューを追加。
[03/01/26] DSS DJ4のレビュー追加。
[03/01/28] 用語揃えたり、細かい修正。カタログデータによるPCDJ REDのエントリを表に追加。

■テスト環境

■レビュー対象

  • PCDJ silver Demo
  • d-lusion mj studio(demo virsion free, but not abailable now)
  • MP3-J Pro (free)
  • tacticle12000 (free)
  • KraMixer (free)
  • BPM Studio Pro Demo virsion
  • Traktor DJ Studio Demo virsion
  • DSS DJ 4(Demo)

■その前に!

これらのプログラムの中には(特に無料のものは)使いたいDJソフト以外の怪しい広告配信プログラムを勝手にインストールしたうえに、自動起動設定しちゃう困ったちゃんが結構いたりします。変なプロセスが起動してるとシステム全体的に重くなっちゃうんで迷惑なわけです。

ところが、Windows2000には自動起動プログラムを編集する msconfig.exe がありません(Win98やxpにはあるんですけどね…)。ですからそれに代わるプログラムを事前に使えるようにしておくとよろしいかと思います。ここにあるStartup Control Panelなんかが無料だしお薦め。これとタスクマネージャを見つつ、怪しいプロセスは殺したり消したりしましょうね。

■PCDJ silver

silver は無料だったんですけど、今は有料みたいですね。試したのは以前ダウンロードした無料版です。但し、バナーへのアクセスが必要なのでネットに接続していないと起動しない場合があります。有料で高機能なblue,red等のバージョンもある。 単一デバイスで4ch(ステレオ×2)出力できる場合、もしくはモノラル×2でモニタ可能らしい。うちのノートの音源だとうまくモニタ出来ない。SB Live!なんかだとうまくいくみたいです。動きはしっかりしてそう。 BPM自動検出はないですけど、事前に[TAP]ボタンでBPMを測定してMP3ファイルのID3タグにBPMを記録でき、それを再生時に利用できる(但し曲名などのID3データが失われる場合がある)。有料のPCDJ redはBPMの自動検出、自動BPMマッチができます。

■d-lusion mj studio

現在はダウンロードできません。昔ダウンロードしたもので評価。出力デバイスは任意のドライバーを組み合わせて選べます。でもモニタ用のUSB出力の方が遅れるのでタイミング合わせたつもりでも、実は合ってなかったりして使えない。 BPMのリアルタイム検出と、ボタン1発で反対側のプレーヤのBPMに合わせてくれるBPMマッチ機能があり、これは便利。但しCUEもないのでビート合わせはカナリ難しい。左右独立の3chイコライザとかあって、それは良い点です。元々ビート合わせが難しい上に、メイン・モニタの音源でタイミングが合っていないので、つなぐのは難しい。(同じ音源2つなら、ずれないのかもしれません) プレイリストをクロスフェードで勝手に繋ぐ機能はありますが、単にクロスフェードなので、BPMやビート合わせまではやってくれない。 モニター切り替えのスイッチとクロスフェードの動きが、普通と違うのでちょっとだけ戸惑います。

d-lusion mj studioをインストールすると、広告エージェントらしき、「TimeSink Ad Client」というプログラムもインストールされます。試した環境だと、C:\Program Files\TimeSink\AdGateway\TsAdBot.exe です。これはレジストリの HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run に登録され自動起動するようになります。また、このTsAdBot.exeのプロセスを停止させても、d-lusion mj studio を動かすと再び TsAdBot.exe は起動されてしまうようです。ご注意を。

■MP3-J Pro

現在β版であるが、作者が「平成14年度未踏ソフト創造事業の公募」に通ったため忙しくアップデートされてない。 うちの2音源デバイスの組み合せでとりあえずモニター可能。 2音源間のディレイの調整も出来るのでレーテンシー補正できるみたい(これはイイ点かな)だけど、未実装機能が多いようで、イマイチ不安。 全体的にバギーで動作不安定。音は出るが、思ったとおりに動作してくれない。タイミング合わせなど全部手動。

■tacticle12000

tactile.jpg 基本機能がちゃんと動きます。別音源デバイスでのモニター可能でメインとモニターのズレがほぼありません。インターフェイスがちょっと特殊ですけど、慣れればなんとかなります。 但し、CUEポイント設定、BPMの自動測定/手動測定、BPMの自動調整、イコライザなどの便利な機能は全くナシ。純粋なターンテーブル2個とクロスフェーダーだけですね。 でも、バギーな様子ないし、安定して動作してしっかり音が出ます。それだけでだいぶ嬉しいかも…

■KraMixer

kramixer.jpg インストール後起動するとアクティベートするために変なMLにアドレスを登録しろと言われます。ちょっとイヤな感じ。そのページで変なカレンダーソフトを勝手にインストールされたような気がします…(詳しくは下記囲み参照) メインとモニタは、別の音源に出力できません(これでカナリ減点だなぁ)。同じ音源のLRチャネルをメイン・モニタに分けてモノラルで利用するか、もしくは両チャンネル使用してモニター無しで使用するしかありません。BPMの自動判定や、TAPを使ったBPM設定あり。またエフェクト機能が充実していてエコー、ロボットサウンド、ローパス、フランジャー、リバーブ、コーラス、コンプレッサーをそれぞれ混ぜて効かせられます。そのうえ、各エフェクトのパラメータはリアルタイムで変えられます。この点は凄い。あと、5chのイコライザも付いています。 あと、ある区間にループ設定を行い繰り返し鳴らすことができます。1曲に2つループを設定可能。但し手動で設定する必要があるためループのポイント設定はかなり難しい。 スライダーでのピッチの調整幅を1%から最大49%まで変えられます。 あと、出音がいいですこれ。ん〜モニターが別音源で使えたら、かなりいいんだけどねぇ… モノラル出力で割り切って使うなら、これOK。

KraMixerを起動すると、アクティベートするために、あるOPT-IN広告サービスにメールアドレスを登録しろと言われます。これは登録すると、確認のメールが来て、そこに載っているURLをクリックすると実際にサービスに登録されるようです。そこまで行わなくてもKraMixer自体は使えるようになります。すなわち、仮にアドレスを入れてメールが来ても無視しておけばOKです。
で、もっと問題なのはその広告サービスに登録するためのフォームページを開くと、AxtiveXで怪しげなプログラムをインストールするかと聞かれます。何をしたらアクティベートできるのか良く分かってなかったので、ここで了承ボタンを押しちゃったのが運の尽きでした。 インストールされたのは、GAINて奴でこれ最低。他にいくつかの広告ベースプログラムを次々とインストールしやがる最悪なエージェントです。私は謎のカレンダープログラムがインストールされていました。
  • レジストリの HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run にエントリー「CMESys」で「C:\Program Files\Common Files\CMEII\CMESys.exe」が起動するように設定されます。
  • C:\Document and SettingsALL Users\スタート メニュー\プログラム\スタートアップ\GStartup (実態は、「C:\Program Files\Common Files\GMT\GMT.exe」)が登録されます。
他GAINでインストールされたプログラムも含めて消しましょう。
まったく腹が立つ…

■BPM Studio Pro Demo virsion

bpmstudio.jpg 質実剛健な感じで、必要な機能は一通り揃っています。GUIはPCDJと非常に近い印象。 オーディオデバイスは、WDM,ASIO等種類を決めると、その種類のデバイスを自由に組み合わせて出力に使用できます。Player-A,Player-B,Monitor,CD-Player,Samplerそれぞれに別のデバイスを割り当てられるので、外部のミキサーを利用することも可能です。 最初、プレイリストのモニターは出来るのに、プレイヤーのモニターが出来なかったのですが、Optionsのデバイスのテストを行ったらちゃんとできるようになりました。そう、3ウインドウ有るプレイリストそれぞれにミニプレーヤが付いてて、曲をモニタできます。 また、CDのリッピングも出来ます。 A,B別々のEQは付いていませんが、全体の細かいEQ調整が可能です。FADEのパターンが選べるし、自動でクロスフェードする時の時間も設定できます。 BPMの自動測定ありで、反対側プレーヤのBPMに合わせるボタンも付いています。でもBeatのズレまでは補正してくれないようです。 10個のサンプラーと、他にループサンプラも付いていますが、サンプリングのタイミングは手動です。 ゲインを自動的に調整する機能も付いていて、MIXを録音するとき役立ちそうです。出音は文句無しです。

実現している機能数や対応音源種別だと、これが一番かもしれません。1世代前の最高機種という風情です。プレイリストのモニタとか、CDリッピングは僕はあまり必要性を感じてないので、余計な機能かなと思います。ビートマッチと、サンプラーの補助機能があるといいのにという、この辺の微妙な不満点がTraktor DJだと解消されてたりする訳ですが…

■Traktor DJ Studio Pro Demo virsion

traktor_st.jpg あ〜…予想通りですが、最強・最楽です。まず、オーディオデバイスですが、これは単一のデバイスしか選択できません。したがってモニタをするには1つのデバイスが4ch(ステレオ×2ch)出力できないとダメです。よってうちの環境では裏プレーヤのモニタが出来ません。 しかし、それを補うぐらいの便利機能満載です。まず何といっても波形表示これ強力です。頭だしでもループのサンプリングでも見て分かります。BPMは随時把握してるので、1,4,8,16拍の好みの長さで自動サンプリング出来てそこでループできます。当然手動でもサンプリングの長さを設定できます。BPM調整とBeat調整がボタン1発です。ずれてきてももう一回ボタン押すだけで合わせてくれます。涙モンです。というか、これこそコンピュータの能力の正しい使い方だと思うのです。 CUEポイントとループのポイントはそれぞれ10箇所設定できます。予め設定しておけば、DJプレイ楽チンです。 ABの各プレーヤーに3chのEQとch毎に80dBダウンのkillスイッチがあります。加えてパラメータ設定でhigh-pass/low-pass/band-passどれにでもなるフィルタが付いています。これもA,B別々に付いています。便利。 あとはDJプレイを記録できてWAVに落とすことも出来るらしいです。

というわけで、正直これは製品版欲しいです。波形が見えるのと、自動Syncボタンのおかげで、単につなぐ程度ならモニタが出来なくても何ら問題ありません。3万円に近い値段というのが、ちょっと悩ましい所です。廉価版のTraktorDJ(1万円未満です)でも僕が使うような機能はほとんどカバーされているような気がするし、別デバイスでのモニタに対応しているらしいので、買ってしまおうかなぁ。 (TraktorDJに関してはこちらに日本のファンページがあり、詳しいです。)
ちなみに、Traktor DJが、Traktor DJ Studio と比べて機能的に低い部分は、

  • ASIOに対応していない
  • CUEポイントが1つしか設定できない
  • フィルタがシンプルなものになっている
等ですが、Beatマッチボタンのロック(自動Beatマッチしつづける)や複数デバイスでメイン/モニタ出力を分けるのはこちらしか出来ないみたいです。但し、ドラムスの鳴り方が一定じゃない曲の場合に、Beatマッチロックしたままだと、判定を間違って音がグニョグニョになるらしいです(^^;

■DSS DJ 4(Demo)

ddsdj4.jpg 何てこった(^^; Traktorのレビューまでやったところで、つい僕はTraktorDJ(安い方ね)をオンラインでオーダーしてしまったのでした…
ところが、DSS DJ4は、TraktorDJと同等以上の機能を持ってます。波形が見えます。BPMとBeatのマッチします。自動ループポイント検出できます。ASIO対応してます。複数デバイスにメイン/モニタ出力を分けられます。TraktorDJより優れている点としては、 (1)CUEポイントが8個所設定できる、(2)EQで分離した3ch毎にクロスフェード出来る、(3)DLLで提供される外部フィルタモジュールを利用できる(デモ版には3つ付属)、(4)BPM Studioみたいにプレイリスト中の曲をデッキにLoadしないでモニタ可能、(5)Auto-DJモードがあり、Auto-DJでBeatマッチも出来る、(6)$39.4と安い…
こっちにしとくんだったカモ。
Traktor DJと比べてマイナスポイントは(1)日本語のファイル名やID3タグ等に恐らく対応していない(私はそんなの使わないからどっちでもいいっす)、(2)ファイル内のポジションを動かすスライダーの動きがちょっとピクピクして反応が悪い、という点ぐらいです。

いや〜しかしやられたなぁ… Traktor並のモノって他にはないと思ってたんですが、失敗でした。

■まとめ

Name 出力デバイス ASIO対応 動作安定度 CUE LOOP再生 BPM検出 BPMマッチング Beatマッチング Loop設定 EQ Filter 総合評価
PCDJ silver × × × × × × × ×
PCDJ RED × × ○20pts × × × ×
d-lusion mj studio × × × × × × ○3ch ×
MP3-J Pro (free/β) × ×× ○2pts × × × × × × ×
tacticle12000 (free) × × × × × × × × ×
KraMixer (free) × × ×
BPM Studio Pro ○6pts ×
Traktor DJ Studio 2.0 × ○10pts ○10pts ○+
Traktor DJ × ○1pt ○3ch
DSS DJ 4 ○8pts ○3ch

出力デバイスの評価は、うちの環境でモニタに支障がないかという観点での評価ですので、環境によっては評価が変わると思います。
MP3-Jには申し訳ないですけど、安定度が低かったので評価悪いです。試したのがβ版だったので、今後改善される可能性はあります。KraMixerは本来総合○の評価ですが、余計な広告エージェントがインストールされちゃったので、印象を悪くして△評価です。Traktorや、DSS DJ4を経験してしまうと、Beatマッチの出来ないものは、やはり見劣りがしてしまいます。値段なんかも考慮すると、Traktor DJか、DSS DJ4がいいのかなと思います。

Posted by CAB at 01:16 AM | Comments (19) | Read whole

January 15, 2003

ギブソンがデジタルギター

音声の標準プラグではなくて、Etherの口がついているのだそうです。
これです。
しかもCESのInnovations 2003 Awardを獲得したそうです。

どんな信号を流すんでしょうね?

Posted by CAB at 01:37 PM | Comments (0) | Read whole