November 28, 2005

エレグラ05レポ:音響面改善

幕張メッセで開催されたエレグラ(electraglide)2005に行ってきました。


今までの幕張メッセでのエレグラで一番不満点だった、バスドラのキック音の反響が抑えられて音響面で大きく改善されたと思います。ざっとレポートします。

幕張メッセには展示ホールの建物が二つあり、 1〜8の区画を持つ大ホールと9〜11の区画を持つ小ホールがあります。2002年までは大ホールの1,2,3区画、2003,2004年は小ホール9〜11区画で開催されていましたが、 バスドラの反響が酷くて、ヘンなビートが聞こえて踊ろうとすると腰砕けになっちゃうような状況がかなり不満でした。
今年は再び大ホールに戻り、しかも区画1〜5を使い昨年の2倍弱のスペースとなり贅沢な構成となりました。
2000年〜2002年区画1〜320250m2
2003年〜2004年区画9〜1118000m2
2005年区画1〜533750m2

この面積の拡大も音の改善に大きく貢献していると思います。 図のように、区画5と3が飲食エリアで、区画1,2が大きいステージのRoom1、区画4が小さいステージのRoom2という構成で、2つのステージが隔離され、ステージ間での音の干渉が無くなったために2ステージ同時進行できるし、音響的な調整も個々に可能になったものと思われます。
各ステージ、スーパーウーファーとラインアレイの構成でしたが、指向性の高いラインアレイをなるべくコンクリート壁面に向けないようにしていたようですし、最終的なEQ等の調整もしてあるようで、今までのような腰砕けのタイミングで聞こえるキックの反響音はほぼ分からない状況でした。素晴らしく改善されたと思います。Room1では吊るされたスクリーンも反響を抑えるのに役立ってたかもしれません。

会場には0時前ぐらいに入ったのですが、見たのは、
room1: Autechre の終わりちょっとだけ
room2: Coldcut はほぼ全部堪能
room2: Chris Cunningham の前半
room1: Underworld の終盤まで
room2: Vitalic をちょっとだけ聴いて再び
room1: Underworld を最後まで聴いて
room2: Carl Cox を前半座って後半踊りに入って
room1: Towa Tei を一瞬だけ通過して(^^) 帰って来ました

Autechre は最後をちょっとだけしか聴けませんでした。ステージは真っ暗(ブラックライトのみ)でした。 印象はそんぐらい。お客さんの声を聴いているとかなり良かったようです。

Coldcut はステージ背面2面のスクリーンで、PVっぽい映像が音とシンクしまくり、途中ノリノリでした。かなり高速なマツケンサンバが映像と共にmixされてたのはちょとウケました。 あと、途中でファンキー目なボーカル女性(名前失念)がゲストに入り、2番目のゲストDJ KENTAROが彼のオリジナルを1セットやり、更にKENTAROに加えジョンスペンサーを迎え入れて最後の1曲やって終了。 このステージはは映像もゲストもノリもリッチでなかなか楽しめました。

Chris Cunningham の時はお腹が減ったのでタイ風油ソバ屋に並んだり食べたりしながら脇からまったり見てましたが、音は音響系〜ドラムン、映像は彼の作品から、サルのドラムマシーンとか、ラバージョニーとか、他にスターウォーズの映像とかいろいろ混ぜてmixしていました。これも音と映像は完全シンクロでした。 個人的には、ほとんどDirectors LabelのDVDに入っている映像のミックスだったので、目新しさが無かったのと、音的にぐっと来なかったので、半ばでUnderworldへ移動しました。

Underworldは、新しい曲は少な目で、あとは2000年頃のプログラム構成に2monthes offを加えてちょっとしたアレンジで聞かせるパターン。 一番良かった頃のステージを踏襲した感じで、不安感無く、盛り上がってました。まぁ、毎年見てたら飽きる気もしたけど、年に一度本家の Born Slippy を聴いて、カールのへんてこりんな踊りを見るのもいいかもしれないよなぁ、なんだかんだ言っても盛り上がるしなぁ〜〜 と逆に思い直しちゃったりしました。 終盤はスモークにレーザーも飛び、いつもより多めにレーザー動かしてますぐらいの感じで結構クラクラ来ましたよ。 彼らのステージはもう何回も見ましたが、今回は名作オンパレードって感じで、かなりいいステージだったんじゃないかと思います。

Vitalic も聴きたかったのですが、結構できの良いUnderworldのステージにハマってちょっとしか見ませんでした(時間が重なってたのでね)。で、少し聴いたけど、黒かったんで(なんじゃそりゃ)これはカールの歌謡ショーの方が自分的には楽しいと思い、すぐにunderworldに戻って最後+アンコールまで見ちゃいました。

Carl Cox はやたら太い感じのテクノでした。最初ちょっと休んで脇から見てたんですけど、踊りたくなって1時間ほど踊ってしまったみたい。 大御所でふとっちょで迫力のある彼が、細かい技でテクノ鳴らしているのは、妙に楽しいですね。

最後、一応Towa Teiもチラ見だけしてから帰ってきました。

今回エレグラは、一番気なってた音の問題が大幅に改善されて、また会場も広くなりかなり楽しめるイベントになったと思います。 残る問題点は、売り切れになっちゃう食べ物屋と、 殆ど誰ももゴミ箱に捨てる気の無い、ゴミマナーでしょうか。 例年通り、床はゴミだらけでした。
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November 25, 2005

花咲鮎見:Lowest 公開

花咲鮎見「Lowest」

第三弾、花咲鮎見の「Lowest」が公開されたそうです。
VIPPERさんから書き込みを頂きました。

関連エントリー:
犬塚藍:ぱくりんぼ花咲鮎見のINSPIRE
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November 24, 2005

ケミカルブラザースがオンライン限定曲を販売

'LIVE 05' Recorded on the Push The Button World Tour!
tekstasy

CHEMICAL BROTHERS の3曲ライブ音源入りのアルバムが、iTMS、Napster、Sony Connect、MSN Musicの大手4配信サイトから、11月29日に販売開始されるようです。オンライン販売限定のようです。

日本の配信サイトでも取り扱うのかどうかは不明です。
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米小売業者でiTMSがタワレコを抜く

iTunes Music Store、タワレコを追い抜く(ITmedia)

2005年の第3四半期に、米国小売業での楽曲販売数で、タワレコを抜いて7位になったそうです。 しかし、このランキングを見ると、米国でも売り上げのトップはスーパーマーケット的な店舗が首位に並んでいます。これは、売れ線商品だけを並べた店舗での売り上げが上位ということで、レコード専門店の状況の厳しさが伺えます。

この状況は対岸の火事ではないわけで、国内のレコード販売店も気を引き締めていないと同じような状況になることは目に見えているかと思います。

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November 23, 2005

LAME開発陣がSony BMGに公開状

Open letter to Sony BMG (and its owners, Sony and Bertelsmann), First4Internet, and the LAME community.
忘れようとしても思い出せない日記 rebirth

12日に書いた「ソニーBMG製CCCDに今度はライセンス違反の疑惑」に関して、LAME開発陣がSony BMGおよびその親会社であるソニーとBertelsmannに対して公開状を提示しています。

以下毎度ラフな訳:

Sony BMG(およびその親会社SonyとBertelsmann)、First4Internet、およびLAME コミュニティに関する公開状


何人かの人がSony BMGが利用しているDRMソフトウェアがLAMEのライセンスに応じずにLAMEの一部分を含んでいるように見えるという事を指摘し、後にメディアもそれを伝えています。 LAME開発陣は誰一人としてSony BMGの出している権利が不自由なしくみのCDを所有しておらず、購入する気もありません。従って、我々はこれを自身で分析するつもりもありません。しかし、我々はそのようなCDからLAMEの痕跡を見つけ出した人々の存在は信用しています。

現在、LAME開発陣はSony BMGと法的な争いを行うことに興味はありません。 我々は武器を取り出す必要は無く、誤ちを修正するために何が必要なのか話し合いを行うことが出来るような、社会的適応性のある世界に住んでいます。そうでしょ?だとしても、我々はSony BMGが適切な対処を行い、かつその対処について公にする事を期待しています。
LAME開発陣
こんな感じです。

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November 22, 2005

Fuse InのDVDも出てます!

Fuse In : Live Sets Vol.1(nowondvd)

それで、これを紹介しないわけにはいかなかったのです(^^)
Nowonmediaの友人、TAKA TSUTSUMI氏から頂いたFuse-Inのレポート1,2は、結構ディープな層からアクセスやリンクを頂いております。彼も撮影のお手伝いをしたその映像がDVDとして出ております。ぜひ、興味のある方は購入してあげてください。

関連エントリー:
050616:Fuse-In : Detroit’s Electronic Movementレポート(1/2)
050616:Fuse-In : Detroit’s Electronic Movementレポート(2/2)


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Directors Label第2弾出てました

Directors Label
DIRECTORS LABEL(bounce)


結構忘れてたんですが、resfestに行って思い出しました。Directors Labelの第2弾も発売されています!(^^;
今回は、Jay.Zや、ジャネットジャクソンのPVを撮ったMark Romanek、ジャミロクワイのVirtual InsanityのPVを撮ったJonathan Glazer、U2やディペッシュモードの写真、映像作家Anton Corbijn、そしてR.E.MやU2、レッチリなどのPVを撮っているStéphane Sednaouiの4本です。

#僕はつい会場で、moog博士に追悼の意を表して、moog DVDを買ってしまったわけですけどね…

関連エントリー:
DIRECTORS LABEL第2弾プロモ
次のDirectors Labelに収録される監督が決まった模様

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11/20:resfest - Four Seasons of Traktor + Talk show レポ

resfest: Four Seasons of Traktor + Talk show


今年も11月20日までラフォーレミュージアムで開催されていた resfest ですが、最終日の「Four Seasons of Traktor + Talk show」を見てきました。

TRAKTOR というのは、DJソフトじゃなくて、スウェーデン出身の5人組の映像ディレクター集団で現在はLAに引っ越してオフィスを構えているそうです。

彼らの作品は、ちょっぴりエロいやつが、かな〜り面白いのです。 あとは暴力モノとか、不条理もの、あとは素人出演モノなど、いろいろあるんだけど、面白い瞬間を逃がさないなかなかセンスのある映像が多いです。

彼らのCMやPV作品の紹介を行うメインのプログラムの後に、TRAKTORメンバーの内2名(Patric von Krusenstjerna, Sam Larsson)が来日していて、広告批評の編集の方の司会でトークセッションが行われました。

トーク中にも彼らのテーブルに置かれたMacを使って、プログラムで紹介しなかったCFや、採用にならなかったCFの別テイクを見せてくれたり、またLAに構えた彼らのオフィスの写真なども見せてくれたり、更には作品作成のプロセスなんかもイロイロと語ってくれて、なかなか充実のプログラムでした。 またそのMacの壁紙が、古いどっかの家族写真にTRAKTORメンバーの顔をコラージュした笑える壁紙で、会場でも微妙にウケてました。

resfestには毎年いくつかプログラムを選んで見に行ってるのですが、ぶっちゃけ今まで見たプログラムの中で一番面白かったです。

TRAKTORの作品のいくつかは、オンラインでも見れますので、リンクしておきます。

【Music Video】 【Commercial Film】
  • POD NOODLE - BAR
    イギリスの(日本人にとっては)超まずいカップラーメンらしいです。なぜか、POD NOODLEはセクシー路線のCFをやっていて、秘密の味だから食べたい、みたいなCFシリーズ。これは、現在キャンペーン中の「POD HORN」がもらえるって奴らしいです。  POD NOODLEが切れてくると、こういう症状が出てホーンが吹きたくなるとか。でもNOODLEを食べるとシラフに戻るっていうくだらないけど、おかしいCFです。
他に、彼らの作品は、彼らのサイトのMusic Videos|Commercialsでも結構見ることができます。
resfestのプログラムでは、ここに置いていない映像も結構流れていましたから、11/23-25の神戸、11/25-27の京都での開催もぜひ行ってみる事をお勧めします。大勢で見る楽しさもあるしね。

あと、NIZOOさんには、resfest初日のレポートが載っています。

Posted by CAB at 02:54 AM | Comments (2) | Read whole

11/16:ビート経文:テリー・ライリーとビート詩人たち レポ

パシフィック・クロッシング2005 テリー・ライリー その魔法の響きに触れる

久しぶりのイベントレポートですが、WAS:Takechanの情報より、テリー・ライリー(Terry Riley)という現代音楽のミュージシャンのコンサートに11月17日に行ってきました。彼のページでも紹介しているこのリンク先が詳しいですが、ミニマリズムの始祖であり、純正調に興味をもち、ビートニク世代にも多大な影響を与えた… と結構気になるキーワード多数。
「純正調」というと、以前JASRAC評議委員でおなじみの玉木宏樹氏も演奏している調で、これ聴いたことなかったので、いっぺん聴いてみたかったのです。

しかも、テリー・ライリーは御年70歳という事で、次は無いのではないか?みたいな話もどこかで読んだので、こりゃ聴いとくべきだろう、と出かけてきました。

会場は自由学園・明日館講堂。これまた、池袋の住宅街の中にぽつんとある建物ナンだけど、これが何と旧帝国ホテルの設計も行ったフランク・ロイド・ライトが設計した文化財なのだそうで。コンサートの行われた講堂は、遠藤新の設計だそうですけどね。
その講堂ですが、入ると全員着席でのコンサートでした。 根がロックとかクラブの私は全員着席のコンサートなんて初めてなもので、ちょっと緊張しましたが。
しかし、この講堂、音がいいのですよ。 特に生楽器が映える響き方が素晴らしくて、言い方を変えると、ホール全体が一つの楽器になっているような響きをしてました。一応エレクトリックなPAも入ってるんだけど、一切の破綻のないクリアなサウンドで、これは、PAのエンジニアさんもかなり優秀とみました。

演奏はテリーライリーと、デイビッド・タネンバウムっていう民俗音楽の名手とか呼ばれている方のセッションで、 途中から普通の律じゃない曲になってました。

パンフレットによると、7リミットの純正調律だったらしいです。

純正律の説明を簡単にすると、 普段僕らが聞くピアノなんかのチューニングの律は、「平均律」で1オクターブを平均的に間隔が同じくなるように12個(白鍵、黒鍵12個ね)で割って配置してます。 こちらあたりの説明が音もあって分かりやすいかと思います。

この平均律は、和音を出したときに、微妙に綺麗な音にならんのだね。それに対して、和音が綺麗になるように、周波数が何倍か・何分の一かという点に留意してチューニングしたのが純正律で、しかも7リミットというのは詳しく分からないんだけど、かなり独特らしいです。 (どなたか参考になるリンク先知ってたら教えてください。)

というわけで、純正調律の曲を聴くと、始めは普段聞いているチューニングと違うから「チューニングずれている」ように聞こえるのですわ。

きたーこれか〜純正律!! と思って違和感を覚えつつも、音の方に集中するように目を閉じて聴き入ります。 そうすると、そのうち耳が慣れてきて、しかも和音の綺麗さが分かってくると、違和感が無くなってきます。まさに不思議。

数曲聴いて、最後の曲は雅楽の笙(しょう)や琴(こと)や太鼓との共演。これもなかなか面白かったんだけど、正直、前半太鼓系のパーカッション担当の人がちょっと走りすぎていいグルーブがなかなか出来なくて、聴いててあれっ!?と滑る事が多かった。です。でも、後半は結構いいグルーブが出てたかなと思います。 というわけで、なかなか面白い体験をさせていただきました。

他に音楽系ライターの山尾敦史氏のBlog:山尾好奇堂や、af_blogさんにもレポートがあります。

テリー・ライリーのページで、real audioで彼の演奏を聴く事もできますので、興味を持った方はぜひ。

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November 21, 2005

ソニーBMGのトップアーティストがXCP問題でレーベル首脳に激しく抗議

Sony insider: DRM is discredited at Sony(BoingBoing)

BoingBoingが、信頼のおけるソニーBMG(?)内部の情報筋からXCP/rootkit問題 に関する面白いメールをもらったそうです。ラフな訳を:
自分達のCDにXCP採用を余儀なくされたSony BMGのトップアーティストのうち何人かが、 売り上げ的に非常に重要なクリスマスシーズンを前にアーティストとファンとの間に亀裂を作ってしまった事に対して、レーベルの首脳陣に対して激しく不満を言いました。 それに加え、「悪いこともせずに、単に我々の音楽を買っている人々」を傷つけるだけだとして、会社内でDRMに反対し続けていた、反 DRM の声が次第に増えている。 これは、レーベル首脳陣の何人かは、最終的にDRMはビジネスのためには良くないものであると信じ始めているという事です。

今、彼らは「ほとんどの人は rootkit が何であるかさえ分かっていないのに、なぜ彼らはそれを気にかけなければならないんだ?」と言った発言で悪名高い Thomas Hesse をはじめ、収入の減少に対する解決方法としてDRMを推進してきた会社の首脳陣に立ち向かい始めています。

少なくとも、レーベル首脳陣は他のCDをDRM付きでリリースする事は許さないと、脅かされました。
Sony BMGのグローバル・デジタル・ビジネス部門 Thomas Hesse 氏の発言に関しては、M.H.Blogさんや、ITmediaの記事「rootkit入り音楽CD――それでもコピープロテクトはなくならない 」などで取り上げられています。

全く、ソニーBMGも無駄なことに金をつぎ込みましたね。
EMIのアーティストも、そろそろ激しく抗議してくれないかなぁ、まったく。

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November 18, 2005

ソニーBMGがXCP採用52タイトルを発表

CD’s Containing XCP Content Protection Technology(Sony BMG)
コピー防止ソフト「XCP」入りCDは52タイトル、SONY BMGがリスト公表(Internet Watch)
ということだそうです。
 なお、SONY BMGではこれらのタイトルについて、近日中にXCPを含まない新バージョンをリリースするという。
当然ですよね。

関連エントリー:
051116:ソニーBMGがXCP回収と交換/被害は日本が最多
051112:ソニーBMG製CCCDに今度はライセンス違反の疑惑
051109:ソニーが音楽CDに組み込んだ“Rootkit”とは何者か?
051111:ソニーBMGのXCDにトロイの木馬と、音質悪化の疑惑
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November 16, 2005

ソニーBMGがXCP回収と交換/被害は日本が最多

To Our Valued Customers(Sony BMG)
SONY BMG、XCP付きCDを交換へ(ITmedia)
XCP「rootkit」組み込みマシン、日本は最多の21万台?――専門家が指摘(ITmedia)
SONY BMGはXCP付きCDをコピープロテクトのないCDと交換するプログラムを実施する予定だ。小売店にも問題のCDを撤去するよう求めている。
DNS専門家のダン・カミンスキー氏がブログで明らかにした情報によると、XCP「rootkit」が組み込まれたマシンは、少なくとも56万8200台だという。同氏は国別データも公表しており、それによれば、日本はトップの21万7000台、米国が13万台となっている。
続けてお伝えしている、ソニーBMG製XCPを利用したCCCDの件ですが、回収・交換のプログラムを行うことを発表しました。また、最後の記事のように、専門家の調査によると、XCPのrootkitが埋め込まれたPCが一番多いのは、日本のようです。(これは関連サイトへのDNS検索から推測したもので、正しいとは限りませんね。)

でも、輸入盤だけだからあんまり気にすることはないとも言っていられなくなってるんですね。

051119追記:
国内でもXCP入りCDを回収、交換へ SMEJ(ITmedia)
日本でも、XCPの入ったCCCDは回収を行うそうです。
米国Sony BMG発売商品における対応に関するお知らせ(Sony Music Japan International)

関連エントリー:
051112:ソニーBMG製CCCDに今度はライセンス違反の疑惑
051109:ソニーが音楽CDに組み込んだ“Rootkit”とは何者か?
051111:ソニーBMGのXCDにトロイの木馬と、音質悪化の疑惑
Posted by CAB at 04:28 PM | Comments (0) | Read whole

November 12, 2005

ソニーBMG製CCCDに今度はライセンス違反の疑惑

SONY BMG製CCCDにLAMEのソースコードを盗用した疑い(slashdot-j)
SONY BMGのどんどんヤバくなる話(若旦那の独り言)

連日話題となっている、ソニーBMG製のXCP採用CCCDですが、 「rootkit」騒動渦中のSONY BMG、XCP技術採用CDの製造を中止(ITmedia)
のように、この製造を一時中止したそうです。まだ「回収」とまで行ってないので、市場にはあるってことですね。(注:邦盤には適用されていません)

そのXCP採用CCCDですが、更に問題となる事態が発覚しているようです。
このCCCDに含まれている、MP3のエンコーダもしくはデコーダに、LAMEのソースコード由来と思われる文字列が含まれているそうです。
このLAMEは有名なMP3エンコーダのセットなのですが、LGPLライセンスLGPL日本語訳)を取っており、ライブラリを利用するだけなら問題はないが、これを利用した派生物を配布する場合は、GPL同様に公開する必要があります。ソニーBMGのプログラムは、ライブラリとして利用していないようです。
また、LAMEに含まれるMP3デコーダ機能はmpg123というMPEGプレーヤーそのままであり、こちらはGPLライセンスGPL日本語訳)を取っているので、どちらにしろ公開する必要があります。

したがってこのソニーBMG製のXCP-CCCDがLAMEのコードを盗用していた場合は、ライセンスの明示やコードを公開等の義務がありますがこれを守っていないという事になるわけです。

通常は大企業がやるようなミスじゃないですね…

関連エントリー:
051109:ソニーが音楽CDに組み込んだ“Rootkit”とは何者か?
051111:ソニーBMGのXCDにトロイの木馬と、音質悪化の疑惑
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November 11, 2005

ソニーBMGのXCDにトロイの木馬と、音質悪化の疑惑

SONY BMG「rootkit的」DRM悪用のトロイの木馬が出現(ITmedia)
SONY BMGの「rootkit」手法悪用のトロイの木馬に「修正版」登場(ITmedia)
ソニーBMG製CDの「rootkit」、ウイルス対策企業が検出ツールをリリース(CNET)

先日もお伝えしたSony BMBのXCP採用製品の問題ですが、やっぱりこういう問題点が明らかになると、すぐにウイルスやトロイの木馬が出現するものです。今日のうちに改良版まで出回るという早さです…

それよりも気になるのは、CNETの記事の最後の方に書かれたこの話:
Computer Associatesによると、ソニーのソフトウェアは、インストールされると…(略)…さらに、意図的かどうかは不明だが、そのコンピュータでは、コピープロテクトされていないCDを「リッピング」する場合、きれいな音質でMP3化できなくなってしまうようだと、同社は語っている。
一旦、XCP採用CDをPCで再生してしまうと、それ以降他のCDをリッピングする際に、音質が悪くなるという話です。これも困った問題ですね。こんな製品はばらまかないでほしいです、ホントに。

Posted by CAB at 06:35 PM | Comments (0) | Read whole

ブライアンイーノのシンセを買おう

Brian Eno is selling lots of gear!(Music Thing)
Buy Brian Eno's synthesizer(BoingBoing)

なんか、ブライアンイーノがいろいろと機材を売りに出すらしいですよ。
DX-7とかTB303なんかもあるってよ。

Posted by CAB at 02:14 AM | Comments (0) | Read whole

iPod nanoでDOOM

iDOOM:VideosBoingBoing

iPod nanoであのDOOMが動くらしいです。 但し、iPodLinuxをインストールしないとだめみたい。しかも、ipodLinuxはnanoは公式にはサポートしていないみたい。

しかし、リンク先にある動画を見るとけっこうグリグリと動いてますね。これ見ると、ファームウェア次第でiPod nanoでも動画再生出来そうですよね。動画も再生できるようにアップグレードしてくれないかなぁ…

Posted by CAB at 01:54 AM | Comments (0) | Read whole

Underworld久々の新曲lovely broken thing

underworld "lovely broken thing" (9th november 2005)
アンダーワールド The Riverrun Projectelectraglide
←mixi内某所 | life with techno

ダウンロード販売のみでリリースらしいです。
試聴サンプルについた名前が”jal to tokyo”とか、非常に日本に迎合している感じがイマイチ、しかも、サンプルもはっきり言ってイマイチです。ですが、まずは聴いてみて文句を言うべきと思い、購入してみました。結果、サンプルよりは、かなり良いです(^^)。
DRM無しのMP3となるので、iPodに入れて聴くのも当然可能。ただ、IEだとダウンロードに失敗するかもしれません(僕は失敗しました)。FireFoxがお勧めのようですが、Operaでも大丈夫でした。購入後出てくるダウンロードページのURLは覚えておいた方が良さそうです。

購入すると、Webブラウザで見れるモノクロ写真のスライドショーも付いてきます。これが177枚。
曲が、28分36秒=1716秒…という事は、1枚10秒の設定でiPodでスライドショーするとばっちしな感じですよね(^^)
Posted by CAB at 12:34 AM | Comments (0) | Read whole

November 09, 2005

犬塚藍:ぱくりんぼ

犬塚藍 「ぱくりんぼ」

この前の花咲鮎見のINSPIREに続く第2弾だそうです。また上手いこと、声の似ている人を見つけてきたモンですね。

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ソニーが音楽CDに組み込んだ“Rootkit”とは何者か?

ソニーが音楽CDに組み込んだ“Rootkit”とは何者か?(@IT)

SONY BMGのコピー防止CDがrootkitを組み込む(ITmedia)
SONY BMGのrootkit的手法、集団訴訟の可能性(ITmedia)
などで、話題になっているSony BMGがいくつかのCDに組み込んでいる、First 4 Internet 社の提供するXCPというコピー制御技術ですが、それをPCで再生した場合にインストールされるrootkit的手法が実際にどのようなものなのか、翻訳記事が@ITに掲載されています。

結構いやらしい方法ですね。

051110追記:
Slashdot本家にて、SONYのXCP DRMを採用したCDのリストが掲載されています。
(via: hidemuzicblog: スパイウェア付きCDのリスト

Posted by CAB at 03:02 AM | Comments (0) | Read whole

November 08, 2005

映像コンテンツと競争法

映像コンテンツと競争法(講演録) (本間忠良)
著作権マニア

つい先日11月5日に明治大学法科大学院で行われた講演録。独占禁止法等の「競争法」の観点から映像コンテンツを中心とした著作権関連の契約や慣習の問題点が指摘されていてなかなか興味深いです。

TV番組のネットワーク配信に関しては、法制度の面でも、運用の面でも整備が遅れているそうで、このままだとTV番組をネット経由で見られるようになるのは、日本ではまだまだ先になりそうです。 強すぎる著作権(および隣接権)の適用が、コンテンツの流通を妨げているという話も参考になります。著作権の主張を制限する「フェアユース」の考えや、著作権の過度の主張を「ミスユース」として制限するべきという考えなどが特に参考になりますね。
(ちなみに、日本の著作権法にはフェアユースの考え方はありません。またミスユースの考えも著作権法にはありませんが、経済産業省の研究会が策定を始めているそうです。)

本間忠良氏といえば、2003年12月まで公正取引委員会委員をやっていらした方で、氏の書かれた「ネット音楽とアナルコ・キャピタリズム」もCD輸入権の話題の際に、何度も参照させていただきました。

コンテンツに関わる方は、ぜひ一読される事をお勧めしますよ。

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ドコモがタワレコと資本提携

タワーレコードとNTTドコモの業務提携を目的とした資本提携について(DoCoMo:プレスリリース)
NTTドコモ、タワーレコードを傘下に(NIKKEI.NET)
「ドコモとして音楽配信はしない」──タワレコ提携の狙いは(ITmedia)

11月下旬を目処にNTTドコモがタワーレコードの株式の42%を取得し筆頭株主になるとのこと。 タワレコは、先日Napstarとともに定額聴き放題の音楽配信サービスの計画を発表したところなので、その先の動きが気になります。ITmediaの記事を見ると、
だがドコモのプロダクト&サービス本部・夏野剛マルチメディアサービス部長は「ドコモとして音楽配信をするつもりはない」と明確に否定した。
との事ですので、直接的にドコモが配信ビジネスは行わない模様ですが、今後どのような音楽関連ビジネスを行っていくのか気になるところではあります。

さて、タワレコも大々的にNapstarと配信を行うといってもリアル店舗の方が本業なわけで、配信サービスにどれだけ本腰入れるかってのが、私個人的には微妙なところかなーと思っています。例えばAppleはレコード店舗なんか持っていなかったからこそ、既存の産業の事を気にせずに大胆に音楽生活の変化をアピールできたワケで結局そこがiTMSの成功の鍵になっていたんじゃないかとも思います。タワレコの場合、店舗を持っていることが足かせにならなければいいのですがね。
また、ドコモもPHSで行っていた音楽配信サービスM-Stage Musicから撤退しており、直接的な配信には及び腰なんじゃないかと思います。だから結構暗中模索というのが実態なんじゃないでしょうかね。 大胆さがどちらにも必要だと思うのですが…

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iPod課金、結論は2年先延ばしに

携帯プレーヤー課金、2年間見送り 文化審小委が方針(asahi)

本来11日の法制問題小委員会で結論が出るはずの話ですが、リーク記事のようです。
ともかく、iPodの課金に関しては賛否両論であること、また
政府の「知的財産推進計画2005」が、07年度までに私的使用目的の複製のあり方について制度改革をすると決めており、それにあわせて現在課金されていない携帯プレーヤーやHDDレコーダーなどデジタル機材全般への課金を検討する。
ということで、結論先延ばしになったようです。

関連リンク:
iPod課金2年間見送り 文化審小委が方針(Where is a limit?)
反則に次ぐ反則、iPod課金を巡るドタバタ(+D:コデラ ノブログ)
…も参考になります。

051111追記:
iPod課金問題、2007年まで見送りへ(CNET)
と、正式な結論も出た模様です。
Posted by CAB at 01:10 AM | Comments (0) | Read whole

November 05, 2005

Fatboy slimのBig Beach Boutique 2がGyaoで配信中

Big Beach Boutique II(Gyao>音楽>HIT OF THE WORLD>THE CONTEMPORARY)←discobeach

ブライトンビーチで25万人を集めて開催された、Big Beach Bootique 2002年の模様です。 ユーザ登録すると無料で見れます!

12月1日まで見られるもよう。



Posted by CAB at 05:15 AM | Comments (0) | Read whole

関連アーティストが分かるmusic-map

gnod: music: music-mapenvol VJ!

アーティスト名を入力すると、関連するアーティストを2次元マッピングしてくれます。
周辺のアーティストをクリックすると、その人が中心に移ります。DJなんかも結構カバーされている模様。
JavaScriptだけで書かれてるので、なかなかクライアント側にヘビーですが面白いですね。

Posted by CAB at 05:07 AM | Comments (0) | Read whole

November 02, 2005

MANIAC LOVE 12月3日に閉店

MANIAC LOVE

かねてから噂のようなものはあったようですが、青山の(割と)老舗のクラブ、MANIAC LOVEが12月3日で閉店するということが公表されました。
FINALPROGRAMとして、11/28〜12/1は無料、12/2,3がFINAL PARTY、12/4がPrivatePartyとなっているようです。

DJ、アーティスト等から支持され愛されていたクラブなだけに、残念ですね。

Posted by CAB at 03:28 PM | Comments (0) | Read whole

November 01, 2005

米ソニーがビデオPodcastingにも対応したPSP用マネージャーを発売

PSP Media ManagerEngadget Japanese

PSP用のiTunesとも言える純正のマネージャーソストを米ソニーが発売開始したようです。 写真、音楽、動画、ゲームを管理できて、RSSにも対応しているために、Podcasting/ムービーPodcastingにも対応できるそうです。
CDのリッピングも可能。 動画について、対応フォーマットは、.mp4, .avi, .mpg, .mov, .wmv 他のメジャーな動画フォーマットで、自動的にSony AVC/AAC ビデオに変換してくれる模様。

PSP活用局PSPツールを見ると、今までは、断片的な機能持ったサードパーティー製やフリーのソフトばっかりだったみたいですから、こういう統合型のソフトの存在は嬉しいですね。日本ではいつ発売されるのか。

Posted by CAB at 05:16 PM | Comments (0) | Read whole

SMEがCCCDだった190タイトルをCDDAでリリース

ソニー、レーベルゲートCD190タイトルを通常CDで再出荷に (CD Journal)

これはいい事ですねぇ。CCCDだからって買わなかったものもいくつかあるんで、J-POPを買いにCD屋に行っちゃおうかな。

Posted by CAB at 04:56 PM | Comments (2) | Read whole

iTMS、19日間で100万本のビデオダウンロード

iTMSのビデオ販売が100万本突破(ITmedia)
iTunes Music Storeからのビデオダウンロード、はやくも100万本突破(CNET)
Apple、iTMSのビデオ販売が20日で100万件を突破
−「合法的な映像ダウンロード市場を開拓する」
(AV Watch)

ビデオ販売開始から19日で100万本のダウンロードを記録したそうです。
日本ではTV番組等に関しては、法整備が遅れていてなかなかTVの番組をダウンロード販売するのは難しいらしいですね。
でも、もたもたしてるとビデオ配信のデファクトスタンダードもAppleに持っていかれちゃうわけで。
使う方の立場から考えると、Appleのやり方は本当にうまいし、便利なんだけど、、、ここまで順調にAppleが進めているのを見ると、本当にAppleに全部持って行かれちゃったら、日本のこの辺の産業はどうなっちゃうの〜? てのが、ちと心配ですね。
技術もコンテンツもソコソコ持ってるはずの日本からこういうテクノロジー主導の新しい生活スタイルを提案し、成功するような企業が出てこないのが、残念です。

Posted by CAB at 02:57 PM | Comments (0) | Read whole

別件殺害予告の容疑者がエイベックス社員の殺害予告も供述

エイベックス脅迫書き込みも供述 女児殺害予告の容疑者(asahi)
殺害予告:逮捕の専門学校生、エイベックスも標的に(MSN毎日)
仙台の女児殺害予告で逮捕の男 エイベックス脅迫も供述(河北新報)

河北新報の記事が一番詳しい。いくら2chといえども、捜査が行われたら匿名性なんか全然ないですし、過去にも殺人予告を行って逮捕された人が居るって事、分かってない方がまだいるようで。

それから、週末知り合いがもらったといって見せてくれたんだけど、まだノマねこ問題のビラ配りってやってるんですね。少なくともその時点で配ってるビラだと、本当の問題点がよくわからないんで、本質を把握せずに単にエイベックス嫌いって人を増やしちゃうだけだと思うんだけどなぁ。
例えば、こういう殺人予告みたいな事しちゃうのは、本質分からずにエイベックス嫌いとか思ってる人だったりするんじゃないかな。その辺が心配です。

追記:のまネコ問題で考える二次創作の創造性(osakana.factory)
で述べられている話が、僕の考えに一番近いと思います。権利者が問題のない範囲のパロディや二次利用に寛容で、かつ出来のいい作品は商用ベースに流れていくようなルートも用意されている、そういう社会の方が、コンテンツも豊富で、全体的な作品レベルの底上げにも貢献すると思うんだよね。

エイベックス(やそれに続く、コンテンツ企業)は、例えばLinux周辺のオープンソース・ソフトウェアのライセンス形態の分析とかして、オープンソース・ソフトウェアのサポートやディストリビューションで食ってる企業がやっているような、「非独占」、「コミュニティへの還元」を念頭に置いたアプローチを考えてみるべきだったんじゃないかと(これも後付けの意見だけど)思ってます。実際にコンテンツで、それをやるのは簡単ではないと思うんだけど、だからこそ、そういう先鞭を付ける企業が現れて欲しい。

Posted by CAB at 02:43 PM | Comments (0) | Read whole